過払い金請求 2020/02/19
過払い金請求の費用の目安と費用を抑えて上手に依頼する方法をご紹介
過払い金請求を専門家に依頼すると、費用がかかります。
そこで、費用の目安はどれくらいなのか、費用を抑えて上手に依頼するにはどうすればいいのか、見ていきましょう。
Contents
専門家に依頼する場合の過払い金請求費用の相場をチェック
専門家に依頼する場合の、過払い金請求の費用の相場を確認しましょう。
弁護士と司法書士のどちらに依頼すべき?
過払い金請求の相談ができる専門家とは、誰なのでしょうか。
- 弁護士:制限なし
- 認定司法書士:1社で140万円を超える案件は扱えない
過払い金請求をする際にかかる可能性がある費用
過払い金請求を専門家に依頼すると、次のような費用がかかる可能性があります。
費用の種類 | 内容 |
---|---|
相談料 | 法律相談をするための費用 |
着手金 | 依頼するために必要な費用 解決する・しないに関わらず必要 |
基本報酬 | 過払い金調査・計算・業者との交渉などを行うための費用 |
過払金報酬 | 過払い金を回収できた時に求められる費用 事務所ごとに決められた割合を過払い金に掛けた金額を請求 |
解決報酬 | 過払い金が受け取れた場合に求められる費用 |
減額報酬 | 任意整理に伴って過払い金請求を行った時に発生 減額された金額によって決まる |
実費 | 交通費・切手代・収入印紙代など |
その他 | 事務手数料・振込代行手数料・通信費など |
これらの費用がすべて必要な事務所もあれば、相談料は無料・その他の費用は着手金に含まれるなど一部の費用のみが必要な事務所もあります。
費用の相場
専門家に依頼する場合の費用の相場は、どれくらいでしょうか。
費用の種類 | 弁護士に依頼する場合 | 弁司法書士に依頼する場合 |
---|---|---|
相談料 | 30分~60分で5千円~1万円程度 無料のことも |
30分~60分で5千円~1万円程度 無料のことも |
着手金 | 1社につき1万円~2万円程度 無料のこともあるが必要なことが多い |
1社につき1万円~2万円程度 無料のことも |
基本報酬 | 1社につき2万円~5万円程度 | 1社につき2万円~3万円程度 |
過払金報酬 | 事務所ごとに決められた割合を過払い金に掛けた金額 | 事務所ごとに決められた割合を過払い金に掛けた金額 |
解決報酬 | 1社につき2万円以下 | 2万円程度 無料のことも |
減額報酬 | 減額された金額の10%以下 | 減額された金額の10%以下 |
実費 | 実際に必要だった費用 | 実際に必要だった費用 |
その他 | 事務所ごとに設定 | 事務所ごとに設定 |
司法書士に依頼する場合、着手金と基本報酬と解決報酬を合わせて、5万円までという決まりがあります。
弁護士でも司法書士でも大きな違いはない!
先ほど比較したように、弁護士・司法書士どちらに依頼しても、そこまで大きな差はありません。
さらに、過払金報酬には上限があります。
- 過払金報酬の上限
-
- 和解:20%
- 裁判:25%
日本弁護士連合会と日本司法書士連合会で共通した決まりなので、弁護士でも司法書士でも成功報酬に大きな差が出ることはありません。
費用の差は事務所ごとの取り決めによるものなので、そちらを意識しましょう。
費用を専門家に支払うタイミング
費用を専門家に支払うタイミングは、依頼する事務所によって異なります。
- 着手した時点で費用が発生することも
- 成功報酬型なら過払い金を回収してから費用を受け取る場合も
不安な場合は、相談の予約を取る際に確認しておくと安心です。
過払い金請求は自分ですることも可能!費用は安いがデメリットも
過払い金請求は自分ですることもできますが、デメリットもあります。
過払い金請求を自分ですると費用は実費のみ
過払い金請求をすると、必要な費用は実費のみですみます。
- 印紙代(請求額が50万円で5千円など金額によって異なる)
- 郵便費用(6千円程度)
- 代表者事項証明書の発行手数料(600円)
- その他実費(裁判所に出向く交通費など)
過払い金請求を自分でやるデメリット
過払い金請求を自分でやると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
- 過払い金請求を自分でやるデメリット
-
- 業者から低い和解金額を提示される
- 時間と労力がかなりかかる
- 内緒にしていた借入がバレる可能性がある
- 平日に裁判所に出向く必要がある
- 過払い金の額を出す引き直し計算が難しく間違える可能性も
- 必要書類を自分ですべて作成しなければいけない
時間や労力はかかったのに、期待したほど過払い金が戻ってこない可能性もあるのです。
費用がかかっても専門家に依頼した方が取り戻せる金額が大きい
交渉相手は貸金業者であり、お金のプロなので、簡単に専門家以外の交渉には応じてくれません。
費用がかかっても取り戻せる過払い金の金額が大きいことも多く、時間や労力的な負担も少ないので、専門家に依頼する方がお勧めです。
費用が不安な時過払い金の費用を抑えて上手に依頼する方法まとめ
費用を抑えて上手に過払い金請求を依頼する方法について、見ていきましょう。
事務所によって費用は様々!支払いやすい所を選んで
費用に関する取り決めは事務所によってさまざまなので、支払いやすい所を選ぶと安心です。
注目したい費用の特徴 | 内容 |
---|---|
相談料無料・相談料初回無料 | 相談料がかからない、初回は相談料が無料 |
着手金無料 | 着手金がかからない |
成功報酬型 | 過払い金が発生している時のみ費用がかかる 過払い金の計算なども無料で実施 |
分割払いや後払い可能 | 専門家費用の分割払いや後払いが可能 |
成功報酬型なら手元にお金がなくても過払い金請求が依頼できるなどのメリットがありますので、便利な支払い方法ができる事務所を探しましょう。
注意点も合わせてご紹介します。
- 着手金が成功報酬などに含まれていることも
- 費用が具体的に示されていないことも
費用は、全体的に見るようにしましょう。
法テラスの制度を利用して負担を減らそう
法律上のトラブルに悩む人が気軽に相談できる日本司法支援センター(法テラス)の法律扶助制度を利用することで、負担を減らすことも可能です。
- 3回まで無料相談が可能
- 費用の立て替えをしてもらえることも
- 報酬額が決められているため安心
収入額が一定以下などの要件を満たす人が、利用できます。
法テラスに過払い金請求を依頼することもできますが、注意点もあります。
- 着手金が必要
- 紹介された専門家が過払い金の専門家ではないことも
まずは相談してみたい場合などには、有効に活用可能です。
費用ばかりに目を向けず経験豊富な事務所に依頼することも大切
費用が安い事務所を選ぶのも大切ですが、事務所の対応力によって過払い金の返還額が変わることも事実です。
- 上手な事務所の選び方
- 過払い金請求の取り扱い実績が多い事務所の中から、相談料無料・成功報酬制などの特徴を持った所を選ぶ。
納得できる事務所を見つけられるよう、実績にも注目しましょう。
過払い金請求は専門家に依頼を!費用と実績を見ながら依頼先を決めて
過払い金請求には交渉力が大切なので、費用がかかっても自分でやるよりは専門家に依頼した方が安心です。
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