任意整理 2020/01/24
任意整理後の完済に向けて!返済代行の特徴とメリット・デメリット
任意整理で借金の状態を整理したら、業者との間で取り決めをしたとおりに、きちんと返済をしていくことが大切です。
「きちんと返済できるか不安」「手続きが複雑になるのでは?」と不安を抱えている方には、弁護士・司法書士による返済代行がおすすめ。
任意整理後のお金の返済や生活についてと、返済代行の特徴・メリットをお伝えします。
Contents
任意整理後の借金返済は「銀行振り込み」が基本!
任意整理で重要なのは、和解後に確実に借金を完済することです。平穏な生活を取り戻すためにも、事前の返済計画のもと、一定金額ずつ返済していきましょう。
任意整理後の返済期間は決して短くありませんが、借金返済が滞れば業者側から裁判を起こされ、自身の財産が差し押さえられてしまう可能性もあります。
自身の生活を守るためにも、毎月きちんと返済をしていくことが重要ですが、残念ながら任意整理後は返済方法が限定されます。
手元のカードを使って ATMから返済 |
× |
---|---|
自身の銀行口座から 毎月一定額の引き落とし |
× |
振込用紙を送付してもらい、 コンビニなどでその都度支払い |
× |
指定された口座への銀行振込 | ○ |
認められているのは、基本的に銀行振込のみ。いくつかの業者を相手に任意整理を行った場合、もちろんそれぞれに向けて、決められた金額を振り込んでください。
不安が大きいときに便利な返済代行サービス
任意整理後の借金については、以下のような不安が発生しがちです。
- 毎月銀行振り込みの手続きを取るのは、面倒
- 金額と業者名がごちゃごちゃになってしまいそう
- 返済を忘れてしまったらどうしよう…
- そもそも、銀行に行く時間が取れない
こんなときに便利に活用できるのが、弁護士や司法書士による返済代行です。
返済代行を利用するメリット・デメリット
弁護士による返済代行を利用すると、返済する方にとってさまざまなメリット・デメリットが発生します。
- 振込先を一元化できる
- 金額や振込先のミスが発生しない
- 弁護士・司法書士との契約が続くため、
遅延の連絡や催促の窓口も事務所が担当する(本人に直接来ない) - 郵便物の宛先も、弁護士事務所になる
- 返済代行を利用することで、和解条件が有利になる可能性がある
- 周囲の人に、任意整理の事実を知られにくい
一方で、返済代行のデメリットは、ずばりコストです。
※具体的な手数料については、事務所に要確認
例:4社相手に任意整理…返済額50,000円/月
返済代行を利用した場合…返済額合計54,000円/月
自分で手続きをした場合…返済額50,000円+振込手数料/月
ネットバンキングを利用すれば、振込手数料を安く抑えることは可能ですし、月々数千円程度でも、数年間にわたって支払っていけばかなりの出費になるでしょう。
返済だけでも大変な時期に出費を増やすのは、非常に大きなデメリットと言えます。担当の弁護士・司法書士とよく話し合い、方針を決定しましょう。
弁護士による返済代行は、どこでもできるわけではない!
メリット・デメリットを理解した上で、「それでもやっぱり返済代行を利用したい!」と思う場合には、「どの事務所でも選択できるわけではない」ということに注意しましょう。
弁護士・司法書士事務所の中には、
- 任意整理後の返済は、返済代行のみ(大手事務所に多い)
- 自分で振込をするスタイルのみ(個人事務所に多い)
- 状況に合わせて選択可能
という3つのケースが存在しています。
依頼先のシステムは、事前にしっかりと確認してください。
返済と共に、忘れてはいけない「契約状況の見直し」
任意整理後の生活の中で、返済と共に忘れてはいけないのが、ローンの契約状況の見直しについてです。
任意整理後はブラックリストに登録された状態となりますが、この契約内容によっては、信用情報の傷がいつまでも残り続けることにもなりかねません。
ローン契約には、
- 個別契約
- 包括契約
という2種類があり、個別契約の場合、1回ごとに契約が完了するスタイルとなっています。
一方で包括契約の場合、限度額まで自由に何度でも借入・返済ができる内容となっており、解約しない限りその契約はずっと生き続けることになります。
任意整理後の返済失敗は意外と多い!返済後の行動が鍵
借金を整理する前は、「専門家のもとで任意整理さえすれば、もう大丈夫だろう」と考える方も少なくありません。
しかし実際には、任意整理後の返済で失敗し、自己破産に追い込まれてしまうケースも多くあります。
だからこそ重要なのは、任意整理後の返済についても、事前にしっかりと検討し準備を整えておくということです。
メリット・デメリットを踏まえた上で、ぜひ上手に活用してみてはいかがでしょうか。
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