借金・債務について 2023/08/23
なぜFXで借金苦のやばい状態になってしまうのか?4つの理由と陥りやすい人の特徴
数ある投資手法の中でも、少ない元手で手軽に始められる投資として人気が高いのが、FXです。とはいえ一方で、FXで失敗して借金を背負ってしまった…という経験談を目にする機会も少なくありません。
お金を増やそうと思い挑戦したFXが、借金の原因になってしまうのは、いったいなぜなのでしょうか。FXで借金ができる仕組みや、地獄に陥りやすい人の特徴、またFXで借金しないためのコツを紹介します。
もし既に借金してしまっている…という場合は、眼の前の借金をまず「減らす」ことを先決してください!
借金救済制度なら減らせる!?
↓↓↓
Contents
FXとは?なぜ借金につながるのか
FXは、Foreign Exchange Trading(外国為替証拠金取引)の略称で、通貨間の取引で為替による差益を生み出す投資手法です。
通常、投資市場に参入する際には「買い注文」から実施することになりますが、FXでは「売り注文」からスタートすることができます。現在の市場状況に合わせて最適な投資ができるほか、レバレッジで手持ち資金以上の取引ができるという点でも人気を集めています。
「FXで負ける=借金」というイメージを抱きやすい理由の一つは、このレバレッジです。勝ったときには大きな儲けを得られる一方で、負けたときには非常に大きな損失を被ってしまう可能性もあるでしょう。
とはいえ実際には、FX業者のほとんどでは、「強制ロスカット」というシステムを採用し、投資家が証拠金以上の損失を被ることがないように工夫されています。
強制ロスカットは強制的な損失確定
為替相場は、常に変動しています。儲けを出したり、損失を最小限に食い止めたりするためには、世の中の動向を絶えず注視し続けなくてはなりません。残念ながら、現実的には不可能だと言えるでしょう。
ここで働くのが、強制ロスカットという仕組みです。
通常であれば、投資家が自分の意思において取引を行いますが、ときには予想を超えた大幅な為替変動が起きることがあります。この場合、一定割合以上の損失が出た場合に、システムが自動で強制的に損切りを行い、損失を確定させるのです。
強制ロスカットがうまくいけば、損失が発生しても証拠金内に収めることが可能となります。
ただし残念ながら、この強制ロスカットの仕組みも万全ではありません。さまざま理由により、強制ロスカットが働かない、もしくは間に合わないこともあり得るのです。
これこそが、FXが借金につながってしまう理由の一つです。
FXで借金してしまう理由①…強制ロスカットが間に合わない事例3つ
FXで借金を負わないためには、「どのような場合に、いったいなぜ強制ロスカットが間に合わないのか」について、知っておくことが大切です。
具体的には、以下のようなケースが考えられます。
- 為替相場の変動幅が大きすぎた場合
- 休日に為替変動が起きた場合
- FX会社にシステムトラブルが発生した場合
強制ロスカットは、大幅な為替変動が起きた後にその手続きが実行されます。強制ロスカットのタイミングによっては、変動スピードに間に合わず、遅れてしまうことも考えられます。
またFX会社は、土日の週末は動いていません。しかし為替取引は世界中で24時間行われていますから、強制ロスカットができない時間帯に、暴落が起きる可能性もあるでしょう。この場合、強制ロスカットのタイミングは月曜となり、大きな損失が発生してしまいます。
さらに週末以外でも、FX会社のシステムにトラブルがあれば、やはり強制ロスカットは発動しません。こちらも注意が必要です。
FXで借金してしまう理由②…過信から投資資金のために借金を繰り返してしまう
なぜFXが借金につながるのかについて、もう一つ忘れてはいけないポイントがあります。
それが、「FXにつぎ込むお金を用意するために、自分自身で借金を重ねてしまう」というケースです。実はFXで借金をする人の多くは、こちらのパターンだと言われています。
投資で儲けるために借金を重ねると聞くと、なんとも本末転倒な気がしてしまいますが、実はFXには「追証(マージンコール)」という制度が用意されています。
こちらは、追証(マージンコール)の通知が来たあと、指定された日時までに証拠金を追加で入金すれば、強制ロスカットを回避できるという制度です。損失確定を過度に恐れるあまり、この追証を繰り返してしまう人がいます。
FXの場合、投資がうまくいった場合の儲けも大きくなりがちですから、「多少借金をしても、すぐに返せる」と過信しやすいという特徴があります。
思惑と違ったレートが進んでも、いつか戻って得できる!と損切りせず保有し、強制ロスカットとなって、でもあと少しつぎ込めば勝てると思って借金して追加入金し、また強制ロスカットとなり、
儲けるためにはじめたFXで、借金を作ってしまう…次は必ず勝てるという過信が招く最悪の事態です。
FXで借金をしやすい人の特徴5つ
本来であれば、比較的安全な投資と言われるFX。そんなFXで借金を繰り返してしまう人には、いくつかの共通点があると言われています。
- すぐに感情に流されてしまいがち
- ハイリスクハイリターンのギャンブルが好き
- 普段から財布の紐が緩い
- 自分にとって都合の悪い事実を認められない
- 初心者であるにも関わらず、ビギナーズラックで儲けを手にした
FX投資で成功するためのコツは、着実に利益を積み重ねていくことです。目の前の状況だけを見て、感情的に流されてしまうと、適切な判断ができなくなってしまいます。
またFXをパチンコや競馬のようなギャンブルのようにとらえ、一攫千金を目指す方もいますが、これも危険です。大きなリターンを目指そうと思えば思うほど、借金リスクも高まってしまうでしょう。
特に注意が必要なのが、ビギナーズラックの後に、余計な自信を身につけてしまうパターンです。実力が伴わないまま取引金額を増やせば、いずれ自滅してしまいます。
為替変動による値動きの相場を見極めるのは、プロにとっても至難の技だと言われています。目の前の事実をあるがまま冷静に受け止め、タイミングに応じてベストな決断ができなければ、FXのリスクは非常に大きくなってしまいます。
もし、FXで借金を作ってしまったのであれば、こちらを試してみてはいかがでしょうか。あなたの借金、実は合法的に減らせる可能性があります!
FXで借金しないためには、リスク回避策の実施を
FXで借金を背負わないためのポイントは、ずばり事前の準備にあります。
いざという場面で常に冷静な判断をするのは、投資のプロであっても難しいこと。だとしたら最初から、大きなリスクを背負わないことを意識してみてください。
具体的には、以下の5つの準備で、FX借金を予防しましょう。
資金の準備と研究や勉強は念入りに!
FXで借金地獄に陥らないためには、まず「余剰資金で取引を行う」ということが大切です。生活費やごく近い将来に必要なお金を、FXにまわすのはおすすめできません。
「損をしたら、生活に影響が出る…」と思えば、冷静な判断は難しくなってしまうもの。いざという場面においても、損切りのタイミングを逃してしまう可能性があります。
また、値動きの相場を見極めることはプロでも難しいと言われていますが、研究や勉強をしっかりと行っておくことで、相場感を掴む精度を上げることはできるはずです。
安易な気持ちでとりあえずスタートするのではなく、まずは入念に準備を整えてみてください。少額取引やデモトレードも、研究や勉強の材料となります。
珍しい通貨にはなるべく手を出さない
FXではさまざまな通貨を投資対象にできますが、珍しい通貨は、取引を行う投資家の数が少なく、ちょっとしたことがすぐに大幅な為替変動に繋がりやすいという特徴があります。
値動きが激しい分、大きな儲けが期待できるようにも思えますが、それはそのままリスクになります。メジャーな通貨のみを取引対象にしておけば、多くの投資家が参加する、安定性の高い投資市場で取引ができるでしょう。
強制ロスカットが起きる確率も、減らすことができます。
ストップロスを必ず入れる
リスク管理をする上で絶対欠かせないのが「ストップロス(損切り)」自分が思っていたようにレートが動かなかった場合の損失が一定額に達した時点で決済する注文です。プロの多くが使っており、FXで勝つための基本とも言えます。
強制ロスカットよりも少ない損で済んだり、損失を自身でコントロールできます。先に自分で損失の範囲を決められるので、借金をしたくないなら絶対に入れておくべ注文です。
レバレッジは極力かけない
FXの魅力の一つでもあるレバレッジですが、借金を避け、安定性の高い投資形態を望むのであれば、極力かけないことをおすすめします。
ハイレバレッジを避けておけば、為替変動が起きた場合の損失額も限られます。1倍~3倍程度までを目安にしてみてください。
おすすめは1倍。証拠金以上の取引をしないためローリスクローリターンですが、借金はほぼせずに済みます。
また、長期間保有するリスクが少ない方法と言えるので、通貨を買って保有した期間分だけ、銀行金利のように受け取れるスワップポイントで利益を得る投資に向いています。
追加証拠金の請求なし!ゼロカットシステム導入の業者も視野に!
国内のFX業者はどこも採用していたいのですが、「ゼロカットシステム」を導入していてる海外口座にも目を向けてみるのもありです。
ハイレバレッジ取引が当たり前の海外業者でほとんど採用されているシステム。証拠金の不足分を追加で請求されず、FX業者が変わりに支払ってくれるシステム。口座が仮にマイナスになっても、不足分を入金する必要がないので安心です!
自分なりの損切りルールを決め、徹底する
FXで大きな損失を被るケースにおいて、もっとも多いのが「損切りするタイミングを逃してしまった」というものです。特に初心者にありがちですが、自分自身の損を確定させる行動は、想像以上に難しいものです。
投資の世界で成功するためには、損切りも必要なこと。その場合は、機械的に淡々と行うのが理想的です。
取引を行う前、冷静なタイミングで自分なりの損切りルールを設定しておきましょう。設定したルールは、例外なく淡々とこなすようにします。
負けた分を取り戻そう、というよりは、長い目で見てトータルで勝ちを狙っていくという姿勢が大事。
勝ったときも、もっともっと勝ちたいという欲張り精神ではなく、コツコツと運用していくことが大切。投資資金を使い切ってしまったり、借金しないとできないような運用であれば、撤退すべきです。
FXに手を出す前に、しっかりと自分ルールを作り、その範囲内で運用していきましょう。それが出来なさそう…という不安がある場合は、そもそもFX投資しない方がよいかもしれません。
土日はポジションを持たない
取引ができない週末にポジションを持っていると、思わぬ為替変動に巻き込まれ、想像以上の損失を被ってしまう可能性があります。
こちらのリスクを避けるためのポイントは、金曜日のうちに決済しておきましょう。週末の為替変動におびえなくても済み、安全性の高い投資につながります。
FXで作ってしまった借金の対処法は?
FXで借金を作ってしまい、その返済ができないという場合、絶対してはいけないことは「放置する」ことです。
貸金業者(消費者金融など)からの借入の場合は、財産や給与の差し押さえまで発展する可能性があります…。
それは絶対に避けたいですよね。今すぐに何らかの対処法を取って乗り切りましょう!
金利を減らし、月々の返済負担を下げる
金利の低いカードローンに借り換えたり、多重債務の人は借金を一本化するために、おまとめローンにするなどです。
ただし、審査が厳しかったり、借金総額が増える場合があるなどもあるため、しっかりとシミュレーションすることが大事です。
債務整理をして、借金総額を下げる
債務整理とは、国が認めた借金減額措置です。FXの借金でも債務整理をして借金整理をすることは可能です。
- 任意整理:利息をカットできる可能性
- 個人再生:借金総額を1/5程度に減らせる可能性
- 自己破産:借金がゼロになる可能性
- 過払い金返還請求:払いすぎていた利息がある場合、取り戻せる可能性
それぞれの手続には条件があるため、そこをクリアする必要はもちろんありますが、借金を減らせる、もしくはチャラにできる可能性がある「債務整理」について、専門家に相談してみるのはいかがでしょうか。
- 任意整理とは
- 将来利息のカットで借金の減額ができます。元金を3~5年で完済します。裁判所を通さず、債務整理の中でもリーズナブルな価格で手続きが可能です。
メリット
- 返済が楽になる
- 債権者を選ぶことができる
- 借金の理由は問われない(FXで借金でもOK)
- 個人再生とは
- 返済できなくなった借金も、裁判所に認められると大幅な減額が叶います。例えば、借金500円を個人再生するとおよそ100万円に減額できます。
メリット
- 返済が楽になる
- 残った借金を3~5年で返済する
- 住宅を残せる
- 自己破産とは
- 返済能力がなく完済の見込みがない場合、裁判所に免責の許可を認めてもらう手続きです。免責の許可が認められると借金は全額免除、つまりチャラになります。
メリット
- 借金から解放される
- 新たな人生を歩める
FXが原因で借金地獄になった場合、自己破産でも「管財事件」として扱われる可能性があります。
借金の状況や経緯、収入や保有している財産など細かく調査されることになります。また、管財人は郵便物の管理なども行い、財産隠しや他に債権者がいないかチェックします。
管財事件になれば、管財人に支払われる予納金も高額になります。
- 少額管財事件…およそ20万円
- 管財事件…50万円以上
一括で納入しなければ、自己破産手続きを進めることができません。FXが原因で自己破産を選択する場合は、あらかじめ予納金を用意しておく必要があります。
債務整理にもデメリットがある!ブラックリスト入りなどチェック
FXで借金が膨らんでしまい返済が困難であれば、債務整理で解決できますが債務整理にもデメリットもあることを覚えておきましょう。
ですが、他の銀行では新たに銀行口座の開設は可能です。ブラック状態でも、口座の開設はできます。
【任意整理のデメリット】
- ブラックリスト入り(5年間)
- クレジットカードが利用できない
- 新規ローンの契約ができない
- 借入れができない
【個人再生のデメリット】
- ブラックリスト入り(5~10年間)
- クレジットカードが利用できない
- 新規ローンの契約ができない
- 借入れができない
- 官報に氏名や住所など掲載される
- 車は処分の可能性がある
任意整理よりも大きな減額が叶いますが、ブラックリスト入りの期間は長くなります。
【自己破産デメリット】
- ブラックリスト入り(5~10年間)
- クレジットカードが利用できない
- 新規ローンの契約ができない
- 借入れができない
- 官報に氏名や住所など掲載される
- 持ち家、預貯金、車など没収される
- 職業の制限
没収後換金され、債権者へ配当されます。生命保険の返戻金や退職金の一部も財産と見なされ処分の対象となります。持ち家や車を失い、最低限の生活となります。
尚、「自己破産」は、ギャンブルなどでは免責不可になるって聞いたけど…と諦めないでください。パチンコや競馬といったギャンブルや、風俗などでの浪費の場合でも、裁量免責により免責されたという事例はあります!
また、いきなり専門家への相談はちょっと…という方には、無料の借金減額シミュレーターで、いくら減らせるのかをまず目安として診断してみるのがおすすめです!
過払い金が発生している対象かどうかや、自分の借金がどんな債務整理で減らせる可能性があるのかについても確認できますよ!
FXで借金は十分ありえる!リスクヘッジで借金回避を!
利益が発生することもあれば、損失を被ることもあるのが、投資の世界の特徴です。損失が膨れ上がってしまえば、借金につながる可能性も高くなってしまいます。
FXの場合、両者の関係性を知らないまま取引を行うことで、リスクばかりが大きくなってしまうでしょう。余計な借金問題を抱えないためには、投資に対する正しい知識を深めることが大切です。
自分のルール内でリスクヘッジしながら上手に運用していけば、FXで借金地獄に陥るということはまず無いと思います。
しかし投資はリスクを伴います。借金をしてまで儲けようとせず、もし借金をしてまでFX投資をしているという場合は、借金地獄に陥る前に今できることをすぐしてください!
- 北海道
- 東北
- 関東
- 北陸・甲信越
- 東海
- 関西
- 中国
- 四国
- 九州
- 沖縄