借金・債務について 2019/12/25
借金400万円は債務整理で減額を!自力返済はかなり困難
借金が400万円になると、自力で返済するのはかなり困難です。
年収が高く返済できるあてがある人以外は、債務整理をして借金を減額してから返済する方法が向いています。
借金400万円が返せない時に行うべき債務整理の方法や、自力で返す時のコツをご紹介します。
Contents
借金400万円の返済はかなりの負担!具体的にイメージを持とう
借金が膨らむと返済のイメージが持てなくなることもありますので、具体的に考えましょう。
400万円の借金の現状とは
400万円の借金ができると、月々の利息だけでもかなりの金額です。
- 400万円の1カ月分(31日)の利息の計算方法
- 400万円×15%÷365×31日=50,958円
返済予定期間 | 毎回の返済額 | 利息の総額 |
---|---|---|
3年 | 138,661円 | 991,792円 |
5年 | 95,159円 | 1,709,567円 |
7年 | 77,187円 | 2,483,643円 |
10年 | 64,533円 | 3,744,097円 |
10年かけて返済すると、利息が400万円近くになってしまいます。元々の借金が400万円なので、倍近い金額を支払わなければいけません。
400万円の借金の理由
400万円まで借金が膨らむ主な理由を確認しましょう。
- 車・ブランド品など高額な出費の積み重ね
- 趣味に没頭
- ギャンブル
- 高すぎる生活水準
- 奨学金
- 事業費
- 給料カットやリストラ
やむを得ない理由での借金もあり、返済計画が立てにくいことも返済が難しい一因です。
生活費と比較して返済可能か確認し方針を立てよう
生活費を書き出し、節約できるところはしながら月々の予算を決め、返済可能額を算出します。
どれくらいの期間で返済したいのかシミュレーションし、返済額が返済可能額の範囲内に収まっていれば自力での返済も可能です。
- 一般的に言われる返済が可能な借金の割合
- 年収の3分の1を超えると、自力での返済はかなり困難。400万円の借金を返済するなら、年収が1,200万円あると返せる可能性が高まる。
返せない場合は、債務整理で法的に借金を減額する必要があります。返せると判断した場合は、あらためてきちんとした返済計画を立てましょう。
返せないときは債務整理で借金を減額してから返済する方法がお勧め
400万円の借金が返せない時に向いている債務整理の方法は、個人再生と自己破産です。
400万円の借金が100万円程度に減る!個人再生
個人再生は、借金の大幅な減額が見込める債務整理の方法です。
- 個人再生とは
-
- 400万円の借金が100万円程度になる
- 督促されない
- 家などの財産を残すことが可能
- 官報に掲載されるため周囲に気づかれるリスクがある
- 家族にバレる可能性は低い
- 最長で10年程度の期間ブラックリスト入りする
借り入れ金額によって最低返済額が決まっている個人再生では、借金が100万円以上500万円以下の場合100万円程度になります。
手続き方法について、確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
手続き期間 | 4か月から6か月 |
裁判費用 | 30万円程度 ※別途弁護士費用も必要 |
手続後の返済期間 | 3年から5年 ※この期間で返済する必要あり |
個人再生では、手続きが完了してから返済を終えるまでの期間が3年から5年と決められているので、その間に返済ができる安定収入が無い人は選べません。
借金は返済しなくてよくなるがリスクも大きい自己破産
自己破産をすれば返済は免除されますが、リスクも大きい点で注意が必要です。
- 自己破産とは
-
- 借金の返済をしなくてよくなる
- 収入が不安定でも利用可能
- 官報に掲載されるため周囲に気づかれるリスクがある
- 家族にバレる
- 最長で10年程度の期間ブラックリスト入りする
- 財産を処分しなければいけない
手続き方法について、確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
手続き期間 | 6か月から1年 |
裁判費用 | 方法によって異なる 2万円程度または50万円程度 ※別途弁護士費用も必要 |
手続後の返済期間 | 返済不要 |
安定収入が無く返済がどうしても難しい時には、有効な方法です。
あまり有効ではないがデメリットはもっとも少ない任意整理
任意整理は、400万円の借金に対してはあまり有効な方法とは言えません。
- 任意整理とは
-
- 利息・遅延損害金をカットする方法
- 月々の返済額が調整可能
- 過払い金がある場合のみ元金が減額できる
- 督促されない
- 家族にバレる可能性はかなり低い
- 5年程度の期間ブラックリスト入りする
利息や遅延損害金のカットはできても、元金が残るので支払いが大変なことは変わりません。
- 保証人がついている借金があって個人再生したくない
- 収入が不安定で個人再生ができない
このような時には任意整理が一つの手段になりますが、可能なら個人再生をする方が有効です。
債務整理をすると保証人に返済義務が生まれるので注意!
高額な借金をしていると保証人がついている借り入れがある可能性も高まりますが、債務整理をすると保証人に返済義務が生まれます。
保証人がついている借金がある場合、事前に相談をして、場合によっては一緒に債務整理をすることも考えましょう。
専門家に相談すると適切な方法が選びやすい!
借金が400万円ある場合、基本的には個人再生か自己破産を選びますが、任意整理で対応できる可能性もあります。専門家に相談すると、適切な方法をアドバイスしてもらえます。
債務整理は手続きが難しいので専門家の力を借りますが、費用が発生します。
- 弁護士費用が払えない場合
-
- 法テラスの民事法律扶助制度を利用
- 分割払いに対応できる弁護士事務所を利用
- 初期費用がいらない弁護士事務所を利用
費用を払っても債務整理をするメリットの方が大きいので、ためらわずに相談しましょう。
自力で返済するならおまとめローンや繰り上げ返済を上手に利用しよう
まとまった収入があって自力で返済するなら、負担を減らしながら返済した方が効果的です。返済のコツを見ていきましょう。
借金の現状がわかっているかチェック
まずは、借金の現状がわかっているかをチェックします。
- 把握しておきたい内容
-
- どこからいくら借りているか
- 借り入れ先ごとの金利
- 借り入れ先ごとの返済日と返済額
これらを把握していなければ、ますます返済が滞ってしまいます。
わかる場合は借り入れ先ごとに状況を書き出し、わからない場合は確認することから始めましょう。
残高が知りたい場合 借り入れ先自体を知りたい場合 インターネット上の会員サイトで確認
ATMの画面で確認
電話で業者に問い合わせ個人信用情報機関に情報を問い合わせ 借り入れ先によって、加盟している個人信用情報機関が違うので注意が必要です。
- 銀行:全国銀行個人信用情報センター
- 消費者金融やクレジットカー会社:株式会社CIC・株式会社日本信用情報機構
毎月の返済額のイメージを持つ
元々1か所からしか借りていない人は、新たな借り入れをせずに返済だけを行います。複数の借り入れ先からお金を借りている場合は返済の管理が大変なので、おまとめローンを利用して借金を一本化して返済することを検討しましょう。そのうえで、返済のイメージを持つためにいくつかのパターンをシミュレーションしてみます。例を挙げて見てみましょう。
- 金利が15%のローンの場合
-
返済年数 月々の返済額 利息 5年 95,159円 1,709,567円 8年 71,781円 2,891,001円 10年 64,533円 3,744,097円
- 金利が10%のローンの場合
-
返済年数 月々の返済額 利息 5年 84,988円 1,099,253円 8年 60,696円 1,826,841円 10年 52,860円 2,343,155円
おまとめローンでは最長の返済期間が決められていて、長くて10年程度です。利息もかなり高くつくので、期間内に支払えるか、利息を支払ってでも自力で返済する方がいいのかについても考えましょう。おまとめローンの特徴と利用上の注意点
おまとめローンの特徴と注意点を確認し、上手に商品を選びましょう。
- おまとめローンの特徴と注意点
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- 複数のローンを一つにまとめるための商品
- 新たな融資はせず返済のみに特化したローン
- 返済日が1回になり管理が楽になる
- 金利の低い商品を選べば返済総額が減ることも
- 月々の返済額などの条件によっては返済総額が増える可能性も
- 総量規制の対象外で年収の3分の1を超えていても借り入れできる
- 年収や勤務形態などに関する条件があることも
総量規制とは、貸金業者からお金を借りる際に、年収の3分の1を超える金額は借りられないよう法律で制限されていることです。
おまとめローンにも、審査があります。
- 4社以上から借り入れをしている
- 年収の2分の1から3分の1以上のお金を借りている
このどちらかに当てはまっていると審査に通らない可能性がかなり高いので、債務整理も検討しましょう。
繰り上げ返済で元金を減らすことが利息を軽減するためのコツ
業者が決めた通りの返済方法では、元金がなかなか減らないので利息負担が大きくなります。
- 元金を減らすコツ
- 月々の返済額を、約定返済額以上にする。ボーナスが出る月に、多めに返済する。生活費が足りなくならないよう、計画的に行うことが大切。
おまとめローンを利用している場合は特に、新たな借り入れができないので注意しましょう。
大きな支出をカットする
借金の額が高額な場合、原因となった大きな支出があるはずなので、それを探してカットします。
- 大きな支出の原因として考えられること
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- ギャンブル
- ホスト・キャバクラ・風俗
- 保険(お付き合いで入った不要な保険)
- 高額な家賃
- 贅沢のための高額な買い物や旅行など
- アプリでの高額な課金
- 高すぎる生活水準
原因がわかれば、意識してお金を使わないようにできます。依存している可能性がある場合は、カウンセリングを受けながら改善する方法もあります。
- まとまった支出を減らす方法
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- 携帯電話を格安SIMにする
- 保険をネット保険にしたり見直したりする
- 携帯電話や電気料金のプランを見直す
- 家賃が安い家に引っ越す
- 必要な物しか買わない
日々の節約だけではなかなか追いつかないので、まとまった支出を減らすことが大切です。
収入を増やす
収入を増やすことも、借金返済の手助けとなります。
- 副業をする
- 残業を増やす
- 日雇いバイトをする
- いらないものを売却する
400万円の借金は債務整理で減額してからの返済が向いている!
年収の3分の1を超える借金を抱えると、自力での返済がかなり難しくなります。
400万円の借金を返すなら1,200万円程度の年収が必要ですし、自力で返済すると利息の負担もかなり高額なので、債務整理で減額してから返済を考える方が現実的です。
債務整理にはデメリットも伴うので、専門家に相談して理解した上で自分に合う方法を選んで実行しましょう。
- 北海道
- 東北
- 関東
- 北陸・甲信越
- 東海
- 関西
- 中国
- 四国
- 九州
- 沖縄