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借金・債務について 2023/05/01

借金200万円は完済できる?チェックする方法と対応のしかたを確認

借金が200万円にもなると、自力では返済できない可能性も高くなってきます。

では、あなたはできるのでしょうか?

チェックする方法と、返済のコツや自力では返済できない時の対処法をまとめてご紹介します。

「借金200万円」とはどういう状態?返済期間は何年?

借金100万円から200万円に膨れ上がると、自力で返済できる見込みはより少なくなります。なぜなら、返済期間と返済金額のバランスが、非常に厳しくなるためです。

たとえばカードローンで200万円の借金がある場合、多くの場合5年以内(60回)での返済を求められます。利息を含めた毎月の返済額は、5万円近くになってしまうでしょう。

何年もの間、生活費以外に5万円近くの返済費用を工面するのは難しいもの。借金返済のために借金を重ねるようになれば、あっという間に借金地獄に陥ってしまいます。

「短期間、1年で完済したい…」要するに、借金200万円を12回払いで完済する場合、かなり非現実的です。

【借金200万円、金利15.0%の場合】

  • 毎月の返済18万円以上
  • 完済までの利息負担およそ17万円

月収20万円程度の場合、ほとんどが返済に消えてしまいます。収入にもよりますが、難しい場合がほとんどでしょう。

一般的な家庭において、借金200万円という状況は楽観視できるものではありません。借金問題の見て見ぬふりをするのではなく、具体的な対策をスタートしましょう。

200万円の借金を自力で完済できる?チェックして方針を決めよう

200万円という借金は高額なので、まずは自力で返済できるかを確認し、どのように返済していくか方針を決める必要があります。

200万円の借金を自力で完済できる人の特徴

200万円の借金を自力で返済できる人の特徴を確認しましょう。

200万円の借金を自力で完済できる人の特徴
  • 毎月の返済額がわかっている
  • 返済手段がはっきりしている

司法書士や弁護士などの専門家からアドバイスを受けながら返済している人が多いことも、特徴です。

借金の理由も考慮して

借金の理由も、自力で返済できるかどうかに関係します。

200万円の借金ができる主な理由は何でしょうか。

  • 車などの高額な商品の購入
  • クレジットカードのリボ払い
  • 生活費や交際費など日々の生活のため
  • ギャンブル
  • 結婚式
  • 奨学金
  • 起業
一時的な出費が理由なら借り入れを繰り返す可能性が低いので、自力での返済も可能です。ですが、生活費の補てんや起業したのになかなか軌道に乗らないなどの理由の場合は、難しいと考えられます。

借金の理由が奨学金の場合、利息がゼロ、もしくは非常に低く設定されている可能性も。200万円程度であれば、コツコツと返済していけば、自力返済が可能な範囲と言えるでしょう。

利息も含めて返済できるか確認を!

借金200万円には利息がかなりつくので、利息分も含めて返済可能かを判断することがポイントです。

利息を求める式
借り入れ金額×金利÷365×借り入れ日数
100万円を超えると借金の利息は最高で15.0%なので、200万円を金利15.0%で1か月(31日)借り入れした場合を例に見てみると、200万円×0.15÷365×31で約25,479円です。1か月でこれだけ利息がつくので、返済までにはかなりの利息負担が必要です。

シミュレーションで毎月の返済額を計算する

利息も含めた計算は複雑なので、金利が15.0%の場合を例に返済期間別の毎月の返済額を返済シミュレーションを利用して計算してみましょう。

200万円を返済する期間 毎回の支払額 利息分の金額
1年 180,516円 166,194
3年 69,330円 495,888円
5年 47,579円 854,770円
7年 38,593円 1,241,820円
10年 32,266円 1,872,060円

最終回の返済額は、異なることがあります。

複数の借り入れ先から借りていると金利がさらに高くなることもあるので、その場合はそれぞれの借り入れごとにシミュレーションしましょう。

借金について具体的に把握する

借金を整理し、状況を具体的に把握することで返済可能かを確認します。

  1. 借り入れ先
  2. 借り入れ金額
  3. 金利
  4. 返済金額
  5. 返済日

借り入れ先ごとの状況を確認する必要がありますので、わからない場合は以下の方法で確かめましょう。

残高を確認したい時 借り入れ先を確認したい時
会員サイトやATM画面で確認する
電話での問い合わせも可能
個人信用情報機関に情報開示を求める

個人信用情報機関に情報開示を求める場合は、借り入れ先に対応している機関に連絡します。

借り入れ先 開示を申し込む先
銀行 全国銀行個人信用情報センター
クレジットカード会社・消費者金融 株式会社日本信用情報機構
株式会社CIC

毎月の返済可能額を出そう

毎月の生活費を計算し、返済可能額を出します。

主な固定費
  • 水道費
  • 食費
  • 衣料品費
  • 住居費
  • 光熱費
  • 交通費
  • 医療費

合わせて、流動費もわかる限りチェックしましょう。

主な流動費
  • 旅行
  • 予定外の通院・入院・手術
  • 娯楽
  • 家の購入
  • 車の購入
  • アクセサリー
  • 必要最小限以外の衣料品
収入から生活に必要な費用を引くと、返済可能額がわかります。その額と希望する返済期間を元にシミュレーションした結果とを照らし合わせると、自力で返済できそうか判断することが可能です。

返済の負担を軽減しながら借金200万円を自力で返済するコツ

自力で返済できると判断した場合、できる限り返済の負担を減らす工夫が必要です。

約定返済額よりも多めの返済で元金を減らす

約定返済額の通りに返済をしていると元金がなかなか減らず利息分の負担が大きくなるので、決められた金額以上に返済をすることが元金を減らすためのコツです。

  • ボーナス返済
  • 繰り上げ返済

多く返すことを意識し過ぎて普段の生活費が足りなくならないよう、計算する必要があります。

  • 金利の高い借金を優先して返済する
  • カードローンはコンビニATMからも返済可能

一気に元金を減らすコツの他、高金利の借金を優先して返済することで、利息の負担を抑えることができます。

また、カードローンは返済日以外にも返済を意識してみましょう。コンビニATMで1,000円から返済できます。大きく返済額を減らせませんが、お財布に余裕があったら返済するように意識してはどうでしょうか。

おまとめローンで借金を一本化する

複数の借金がある場合、おまとめローンで借金を一本化する方法もあります。

おまとめローンのメリット
  • 金利の低い商品を利用すれば返済総額が減る
  • 返済日が1回になるので手間が減る

金利が低くなれば、返済総額が減らせる可能性があり負担が減ります。

おまとめローンのデメリット
  • 新たな融資が受けられなくなる
  • 月々の返済額によっては返済総額が増えることも
  • 保証人や担保を求められる可能性も
  • 年収や勤務形態などの条件がついていることも
新しく選ぶおまとめローンの商品内容と、まとめる前の商品内容によって、返済総額が下がることもあれば増えることもあります。よく確認してから、おまとめローンを利用するかどうか決めましょう。

収入を増やして返済に回せるお金を確保する

収入を増やすと、返済に回すお金を確保しやすくなります。

  • いらないものを売る
  • 副業を始める
  • パートやアルバイトの人は正社員を目指す
  • 働いていない人は仕事を探す

できそうなことを探して、やってみましょう。

不要なものをフリマアプリやリサイクルショップを活用して売れば、簡単にお金を得ることができます。

今や副業やアルバイトも、専用アプリから簡単に応募が可能です。履歴書不要、面接なしで、働きたい時間にお仕事ができます。

以前より副業のハードルは下がり、ジャンルは多様にあります。ぜひ、チャレンジしてみましょう。

支出を減らす工夫をする

支出を減らすことも、返済を進めるためのコツです。

毎日の生活の中でできる工夫
  • 保険の解約や携帯電話プラン料金を下げるなど固定費の見直し
  • 外食をしない
  • 電気や水の使い方に気をつける
  • エアコンの温度調節をこまめにする
  • ATMや窓口を利用する時は手数料がかからない方法を選ぶ

大きな固定費が節約できると、効果的です。自炊を心掛け、外食を控えると大きく食費を抑えられます。

電気、ガス、水道などは簡単に節約に取り組めます。電力会社の変更や電気料金プランを生活パターンに合わせるなど簡単な工夫が節約へ繋がります。

買い物をする時にできる工夫
  • クレジットカードは使わない
  • コンビニには行かない
  • 本当に必要なものか考えてから購入する
  • 衝動買いをしない
  • 家計簿をつける

コンビニよりも少しでも安く買えるスーパーを利用するなど、工夫をしてみましょう。

その他の節約法
  • 借金を公言することでお金を使いにくい状態にする
  • ブログで状況を発信する
  • 引っ越す・実家に帰る
  • 習慣を変える

小さなことでも積み重なると大きく違うので、できることからすぐに始めましょう。

モチベーションが保てるよう時には楽しむことも忘れずに!

ずっと返済のことばかり考えているとストレスがかかって嫌になり、返済が続けられなくなってしまいます。そこで、モチベーションが保てるよう、時には楽しむことも考えましょう。
  • 借金を返し終わった自分を想像する
  • 安くていいもの・美味しいものを探す
  • スイーツや映画など小額で楽しめる楽しみを持つ
  • 散歩などお金のかからないストレス発散法を見つける

自力での返済が不可能な時は法的手段を利用!方法と特徴まとめ

返済のシミュレーションを見て毎月それだけの金額を捻出できないと判断した場合は、法的な手段のである債務整理を検討しましょう。

200万円の借金がある時に向いている債務整理

借金が200万円ある場合に向いている債務整理の種類を、ご紹介します。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

それぞれについて、さらに詳しく確認しましょう。

最もデメリットが少ない任意整理

まず検討したいのが、任意整理です。

項目 内容
効果 将来的な利息・遅延損害金のカット
月々の返済額を調整
督促が止まる
手続きに必要な期間 2か月から6か月
裁判にかかる費用 不要(裁判所を通さない)
周りに気づかれる可能性 かなり低い
手続完了後の返済期間 3年から5年
※この期間に返済できる収入が必要
ブラックリスト入りの期間 最長で5年程度
財産の処分 不要
任意整理の特徴
周囲に最も気づかれにくく、財産も処分しなくていい点でメリットが大きい方法。過払い金が無い限り元金の減額はできず、話し合いに応じてもらえない可能性もあることが注意点。

任意整理はやばい!意味ない、しない方が良かったという声があり、実際にしない方が良い人はいます。例えば近い将来、住宅ローンを組みたいと思っている場合、ブラックリスト入りしてしまうため、約5年間は住宅ローンの審査に通らない可能性が高いです。

任意整理のデメリットをしっかりと確認しておきましょう。

借金の大幅な減額が見込める個人再生

個人再生は、借金の金額に応じて最低返済額が決められていて、大幅な減額が見込めます。

項目 内容
効果 借金が100万円以上500万円以下の人は100万円程度に減額
督促が止まる
手続きに必要な期間 4か月から6か月
裁判にかかる費用 30万円程度
周りに気づかれる可能性 低い
手続完了後の返済期間 3年から5年
※この期間に返済できる収入が必要
ブラックリスト入りの期間 最長で10年程度
財産の処分 不要
個人再生の特徴
借金が大幅に減額され、財産も処分しなくていい点がメリット。官報に載るので周りに気づかれるリスクがあり、ブラックリスト入りの期間が長いことが注意点。

マイホームがあり、住宅ローンを返済中という方には、「住宅ローン特例」があり魅力的です。個人再生で失敗しないように、こちらもデメリットの確認は必ずしておきましょう。

借金が免除されるかわりに財産を失う自己破産

自己破産は借金が全額免除になるかわりに、財産を失う方法です。

項目 内容
効果 借金を全額免除
手続きに必要な期間 6か月から1年
裁判にかかる費用 同時廃止…2万円程度
管財事件…50万円程度
周りに気づかれる可能性 低い
※家族に隠すのは難しい
手続完了後の返済期間 返済不要
ブラックリスト入りの期間 最長で10年程度
財産の処分 必要
自己破産の特徴
借金が全額免除される点がメリット。官報に載るので周りに気づかれるリスクがあり、家族に内緒にするのは難しい。財産を処分しなければならず、ブラックリスト入りの期間が長いことも注意点。

自己破産はデメリットが多く、自己破産後の影響は大きいので、200万円の借金の場合はまず他の方法を検討してみる方が良いでしょう。

弁護士費用を支払うのが難しい場合

裁判に必要な費用以外に弁護士費用も必要ですが、払うのが難しい場合には次のような方法も利用できます。

方法 効果
民事法律扶助制度 費用の立て替え
費用が安くなる場合も
弁護士事務所に相談 分割払いに対応していることも
初期費用を見て弁護士事務所を決める 初期費用がかからない事務所に依頼する

法テラスの「民事法律扶助制度」は、誰でも受けられる制度ではありません。経済的に厳しい方を援助するのが目的で、一定額以下の収入や財産など審査基準が定められています。

また、費用の立て替え後は毎月5,000円から償還する形になります。

無料相談や費用の分割や後払いなど充実した料金サービスを提供している法律事務所も多くあります。

「低料金設定」「追加料金なし」など費用が安い法律事務所を探したり、なるべく費用を抑えたいと意向を伝えるのも1つの方法です。

長く借金生活が続いている場合、過払い金についても確認を

借金が200万円にまで膨れ上がっている場合、長く借金生活が続いていることも考えられます。2010年6月以前に借入をしている場合、過払い金が発生している可能性もあるので、チェックしてみてください。

過払い金とは、過去に金融業者が適用していたグレーゾーン金利によって、返済し過ぎているお金のこと。条件を満たしていれば、返還請求できます。

もし過払い金が発生していれば、その分を現在の借金と相殺することも可能。借金200万円を過払い金によって完済したり、減額できたりする可能性もあるのです。

本当に過払い金が発生しているのか気になった場合は、インターネット上で公開されている無料シミュレーションや弁護士・司法書士事務所の無料診断を利用するのがおすすめです。

過払い金返還請求についても、債務整理と同様に弁護士・司法書士のサポートで行うと良いでしょう。過払い金返還請求も含め、最適な方法をアドバイスしてもらえます。

借金200万円を抱えたら自力で払えるかどうかを判断することが大切!

借金200万円は自力で支払うのが難しくなってくる金額なので、まずは自力で支払えるかどうかを判断するようにしましょう。

自力で払える場合は返済計画を立てて対応し、難しいと思う場合は法的手段を検討しましょう。

そのままにしておいても利息が膨らむだけなので、どちらかの方法で対処することが大切です。

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