借金・債務について 2020/01/20
ゲーム依存症も借金の原因に!課金が借金につながる理由と解決方法
借金を重ねてしまう原因は、人によってさまざまです。その中でも近年、増加が指摘されているのが「ゲーム依存症」です。
ゲーム課金が原因で借金を重ねてしまう理由や、ゲーム依存症やそれに伴う借金問題を抱えやすい人の特徴、チェック方法を紹介します。
Contents
ゲーム課金が借金につながる原因は、支払い方法にアリ!
ゲーム課金とは、近年人気のソーシャルゲーム内で、ゲームを有利に進めていくためにお金を使うことを言います。
ゲーム課金をすることで、
- さらに別の遊び方ができる
- ゲーム内における、特別なアイテムを手に入れられる
といったメリットが発生します。
なぜこのゲーム課金が、借金問題につながるのかというと、その理由はお金の支払い方法にあります。課金をすると、そのお金の支払いルートは、概ね以下のいずれかになります。
- 通話料や通信料と合算され、電話会社経由で支払う
- クレジットカードで、その都度支払う
- 事前にプリペイドカードを購入し、残高をチャージして支払う
この中で、借金問題につながりやすいのは、上2つのパターンです。
実際にお金を使っている感覚に乏しく、つい使い過ぎてしまって支払いが不可能!なんて状況に陥ってしまう方が、増加しています。
- お金を使っている実感がわきづらい
- 1回あたりの金額が少額である
といった特徴があり、こちらも「ついつい…」という気持ちで購入してしまう、原因となっているのです。
借金を重ねてしまうのは、辞められない仕組みがあるから
ゲーム課金が原因で借金をしてしまう方の中には、同じ流れを何度も繰り返してしまう方もいます。ではなぜ、ゲーム課金がきっかけで借金を重ねてしまうのでしょうか。
その裏には、一度ハマったら抜け出すことが難しい、ソーシャルゲームならではの仕組みがあります。
ゲームそのものに終わりがない
家庭用ゲームソフトには、必ず「終わり」が存在しています。一時的にハマることはあっても、それがずっと継続していくことは、考えにくいです。
しかしソーシャルゲームの場合は、状況が異なります。
アップデートにより、ゲームそのものは常に進化。新たなステージや敵、アイテムが追加されるたび、購入意欲を刺激されます。
脳内麻薬による、中毒性がある
ゲーム課金といえば、いわゆる「ガチャ」。お金を払ってアイテムを引くものの、中身が何であるかは、開けてみるまでわかりません。
当然「当たり」もあれば「はずれ」もあり、「当たり」を引いたときには、ギャンブルで買ったときのような脳内麻薬が分泌されると言われています。
勝ったときの幸福感が忘れられず、借金をしてでもギャンブルにのめり込んでしまうのと同じことが、ゲームの世界でも起きています。
人とのつながりの中で、承認欲求が満たされる
ゲームの中で、レアなアイテムを持っていたり、人よりも強かったりすると、なんとなくいい気分になれますよね。承認欲求が満たされるのでしょう。
とはいえ、常に進化を続けるゲームの世界において、こうした状況は長続きしません。常に人よりも優位に立ち、承認欲求を満たすためには、継続的な課金が欠かせないのです。
課金がなければ、ソーシャルゲームは儲からない
無料でスタートできるソーシャルゲームですが、その開発のためには多額の費用が費やされています。これをどこで回収し、利益を生み出すのかというと、ズバリ課金です。
つまりソーシャルゲームは、課金というシステムがあって初めて成り立つもの。開発者側は、「いかに利用者に課金してもらうか」という気持ちでゲームを作っています。
ゲームの世界を楽しめば楽しむほど課金したくなるのは、ある意味で当たり前のことだと言えるでしょう。
ゲーム課金にハマりやすい人の特長とチェックリスト
ゲームが原因で借金を重ねてしまう人には、どんな特長があるのでしょうか。具体的なポイントと共に、状況を冷静に把握するためのチェックリストを紹介します。
- ギャンブルが好き
- ゲームに夢中になって、日常生活を疎かにしてしまう
- ゲーム課金に関する、具体的なルールを定めていない
- 請求がきて、初めて課金額に驚くことがある
- 課金を辞めたくても辞められないと感じることがある
- 自身の欲求をコントロールするのが苦手
これらの項目に当てはまる点が多ければ多いほど、ゲームの世界にハマりやすく、また課金を繰り返すことで借金問題につながりやすいと考えられます。
ゲームで借金を作らないための対策4つ
ゲーム課金で借金問題を抱えないためには、自分自身でゲームとの付き合い方に工夫する必要があります。具体的な対策例を、4つ紹介します。
毎月の課金額の上限を決める
自分に無理のない範囲でソーシャルゲームを楽しみたい!と思う場合には、課金に関するマイルールを設定しましょう。
限度額を設定し、それを超えないよう、自分自身で欲求をコントロールすればOKです。
「所詮ゲーム」と割り切って楽しむ
ゲームの世界に課金して得られるのは、所詮データです。自分のもとに具体的な何かが残るわけでもなければ、知識や経験が身につくわけでもありません。
所詮ゲームと割り切って、ある程度の距離を置くことができれば、無課金でも充分に楽しめるはず。ゲームとの付き合い方、そのものを変えられるでしょう。
課金できない環境を作る
自分自身で欲求をコントロールするのが難しい場合は、より具体的に、課金できない環境を作る必要があります。これまで「辞めようとしても無理だった」という経験がある方にオススメの方法です。
課金をする際には、暗証番号を入力する必要がありますが、家族や友人に頼み、この暗証番号を変更してもらいましょう。
ゲームができない環境を作る
ゲームそのものと、適切な距離を取ることさえ難しくなっている場合には、ゲームができない環境を用意するのがオススメです。
ゲームをアンインストールすれば、もうこれ以上、ゲーム課金で悩まされる必要はなくなります。
ゲーム課金が原因の借金トラブル…解決法は専門家への相談!
ゲーム課金で借金をし、返済が難しくなってしまったときには、債務整理で借金を整理できる可能性があります。まずは専門家に相談しましょう。
なるべく早めに相談することで、解決までの道のりもスムーズになるはずです。
自己破産は難しい
債務整理にはいくつかの方法がありますが、ゲーム課金が原因の借金問題で、自己破産を選択するのは難しいです。免責不可事由に当てはまる可能性が高いからです。
借入れをした原因が自業自得だと考えられる場合、免責は認められません。その類型的な行為をまとめたものが免責不可事由です。
ただし、
- 破産手続きに積極的に協力している
- 反省や経済的更生への意欲を示している
これらの条件に当てはまる場合は、裁量免責が認められる可能性も。専門家に相談の上、その後の手続きについて検討しましょう。
ゲーム依存から抜け出すためのサポートも必須
ゲーム依存が原因で借金問題が発生しているとしたら、借金問題の解決と共に、依存症のケアも必須です。
ゲーム依存は、もはや世界的な問題の一つ。また自分でやめたくてもやめられないのが、依存症の特徴です。
こちらも専門窓口にて相談し、必要なケアを受けられるよう準備しましょう。
課金のし過ぎは借金の原因に!リスクを知って適切な対処を
適度にやれば楽しいゲームも、ハマり過ぎれば依存症や借金問題につながってしまいます。限度を知って、楽しく付き合っていくことが求められます。
すでにゲーム課金による借金に悩まされている場合には、ぜひ弁護士などの専門家に相談してみてください。借金問題を解決するための手立ては、必ずあります。
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