借金・債務について 2023/04/19
日本クレジットカウンセリング協会の利用条件とは?面談から任意整理の流れと注意点
手持ちのお金が無いときにサッと使えて便利なクレジットカードですが、知らない間に使い込み、多重債務に陥ってしまうことが少なくありません。
お金のことや借金の返済に困っている人のために、「日本クレジットカウンセリング協会」という誰でも利用することができる団体があります。
カウンセリングで任意整理となった場合でも弁護士費用は不要!無料で行ってくれるので、返済に苦しむ方には心強い味方です。
この記事では、日本クレジットカウンセリング協会の利用条件やカウンセリングから任意整理の流れ、協会利用者の解決事例などを紹介します。
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Contents
日本クレジットカウンセリング協会とは?多重債務者に公正、中立なカウンセリングを行ってくれる機関
「JCCO 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会」は、公益法人制度改革に伴い、平成24年4月に「公益財団法人」として関係機関との連携を図りながらカウンセリング事業を実施しています。
クレジットカードや消費者ローンを利用して、多重債務や借金の返済に困っている人が再建に向けて相談することができ、電話相談、カウンセリング、任意整理に至るまで全て無料で行うことができます。
電話相談のアドバイザーは経済産業大臣の認定試験に合格した専門資格のあるカウンセラーが在籍されています。
カウンセリングでは、弁護士会から委嘱された弁護士カウンセラーと専門アドバイザーの2人が、任意整理や家計管理の改善をお手伝いしています。
名称 | JCCO公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会 |
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HP | http://www.jcco.or.jp/ |
電話相談「多重債務ほっとライン」 | 0570-031640 |
受付時間 | (月~金)午前:10:00~12:40 午後:2:00~4:40 |
※全国どこからでも、市内への電話と同じ料金でかけられます(公衆電話は除く)
初めての相談の方は、「他樹債務ほっとライン」に電話相談するところからスタートです!
日本クレジットカウンセリング協会では、以下について利用することができます。
- 消費者債務に関することは全て無料で相談が可能
- 相談内容に応じたアドバイス、相談機関の紹介
- 内容次第で無料カウンセリングが受けれる
- 任意整理を無料で行ってくれる(弁護士費用が不要)
個人情報や秘密は厳守しているので家族や職場にもバレる心配はありません。
日本クレジットカウンセリング協会のサポートは全て無料…費用は一切かからない
電話相談からカウンセリング、任意整理の手続きまで全て無料です。「無料って怪しくない?」と感じるかもしれません。
専門性が高い専任カウンセラーが相談を聞いてくれます。質の高いカウンセリングを無料で受けられます。
また、浪費癖や節約が苦手な方には、家計カウンセリングも実施します。借金に頼らなくてもいい、正しいお金の使い方をアドバイスしてもらえます。
日本クレジットカウンセリング協会の利用条件とは?
日本クレジットカウンセリング協会は、とくに利用条件が設けられていないので誰でも利用することができます。
電話相談では、年齢も関係なくちょっとしたお金の悩みや家族からの相談事も受け付けています。しかし、債務整理のカウンセリング申込についてはいくつかの条件が設定されています。
以下の債務に関する相談のみ、カウンセリングを行っています。
- 債務が消費者信用の利用により生じたものであること
- 債務が消費生活の必要から生じたものであること
- 債務の弁済(返済)意思があること
- 債務の減額、弁済条件の緩和などで弁済できる可能性があること
- 本人がカウンセリングセンターや相談室に来所できること(代理不可)
借金の理由が本人の生活に必要性であったもの、また任意整理後の返済を滞ることなく返済ができることなど、一般的な債務整理を行うときと同じような条件に関する相談のみカウンセリングを行っています。
リボ払いやギャンブルが原因の借金も相談できる!
協会への相談は、「リボ払いが原因で返済が困難」「パチンコなどギャンブルから抜け出せず借金を繰り返している」という相談もできます。
リボ払いが原因で借金苦に陥っている場合は、カウンセラーが正しいクレジットカードの使い方を教えてくれます。クレジットカードの正しい使い方を身に付けることで、その後リボ地獄に陥る心配はなくなるでしょう。
また公式HP解決事例からも、協会の介入で依存症の専門医や依存症の自助グループの紹介などもうかがえます。借金に関することなら幅広く対応してもらえます。
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カウンセリングから任意整理までの流れをチェック!交渉が上手くいかない場合は再度カウンセリングも可能!
協会の電話相談で、カウンセリングとなった場合の任意整理の流れと注意点について見ていきましょう。
カウンセリングから任意整理までの流れ
電話相談後にカウンセリングを行い、債務整理が必要となった場合に任意整理の手続きを進めていく流れです。
- 1.カウンセリングの予約と書類発送
- 電話でカウンセリングの日時を予約した後、協会から相談者へ書類が郵送されます。現在の債務額や収入状況などを記載し、カウンセリング当日に持参します。カウンセリングは約1~数週間後に開始します。
- 2.弁護士・専門アドバイザーとのカウンセリング
- 当日は、弁護士と専門アドバイザーの2人がカウンセリングにあたり、書類をもとに解決方法を助言します。助言で完結する場合は1回で終了しますが、債務整理が必要な場合は話を進めていきます。
- 3.協会による任意整理が可能であれば家計カウンセリングへ
- 任意整理以外(個人再生・自己破産)の債務整理が必要な場合は、弁護士会などの相談機関を紹介しカウンセリングは終了。任意整理が可能な場合は家計カウンセリングを行います。同時に、債権者の督促をストップさせ弁済に必要な資料の提供を請求します。
- 4.相談者と弁済計画を策定する
- 家計カウンセリングや参考書類をもとに、相談者がどれくらい返済ができるのか話し合いながら弁済計画を立てていきます。
- 5.協会が債権者へ提示・交渉し和解したら弁済契約を履行
- 決定した弁済計画を協会が債権者へ提示し、交渉を進めます。和解が成立したら弁済契約書を作成し決定した返済を払っていきます。
上記のカウンセリングから任意整理の依頼まで、全て協会が無料で手続きを行ってくれます。任意整理の交渉で債権者の和解が得られないなど、継続が困難になったときは再カウンセリングが可能です。
カウンセリングに必要な持ち物
カウンセリングを受ける前に、協会からカウンセリング申込書が送付されます。当日までに必要書類を準備して、忘れずに持参しましょう。
- カウンセリング申込書
- 貸金業者名
- 現在の債務額
- 借入日や借金理由
- 収入と支出状況
- 住宅ローンや生命保険の有無
- 滞納状況(督促がある場合記載)
債務状況の分かる書類や、収入・支出が分かる通帳や明細などを持参すると家計カウンセリングの際も役に立ちます。
センターや相談室は全国にないので注意が必要
電話相談は全国どこからでも相談ができますが、センターや相談室は全国に設置されていないので、後日カウンセリングとなった場合は注意が必要です。
相談者がセンターに来所できることが条件ですが、それでもカウンセリングを受けたい、という場合は一番近いセンターでのカウンセリングとなります。
来所ができなくても必要に応じて、弁護士協会や法テラスなどの相談機関を紹介してもらえるので移行も可能です。
もし、センターや相談室が近くになく、できるだけ早く借金解決させたいという場合は、「相談無料」の専門家への相談がおすすめ!借金問題のプロが完済までしっかりサポートしてくれて、債務整理の実績も大変豊富な、アヴァンス法務事務所に相談してみてはいかがでしょうか?
日本クレジットカウンセリング協会利用者の解決事例
家計カウンセリングを重ねた結果、任意整理の和解が成立し、整理後も返済を続けながら生活の立て直しができた利用者の解決事例をお伝えします。
ぜひ、参考にしてみてください。
卒業後に就職できず、アルバイトをして生計を立てていたが生活費が不足し、カードの利用が増え債務額は5社で140万円。
仕事が深夜勤務でバイクが手放せず、任意整理は難しいと思っていたが家計カウンセリングを重ねて生活費を見直し、節約ができるように。
和解が成立し、家計収支のコントロールができるようになると仕事にも意欲を増し、心に余裕が生まれ現在も遅れることなく返済を続けている。 (30代男性)
家計の見直しと話し合いを重ね、約1年間、計11回のカウンセリングを経て家計コントロールに成功。引き直し計算後、債務額は3割減となり、夫婦合計月4万円の返済で和解となり再建ができた。 (40代夫婦)
初回カウンセリングで、消費者金融4社に介入して引き直し計算をし、160万円の減額となった。4社合計月3万円の50回後払いの長期返済を提案し、4社とも和解契約ができた。
無料の任意整理によって、元本の減少し返済期間も長期に組み替えられ将来利息の負担もなくなり生活再建に向けて踏み出すことができた。 (50代男性)
「親が残した持ち家は手放したくないので収入を増やして返済したい」との希望により、節約可能な光熱費や携帯電話を切り詰めて生活費の立て直した結果、月5万円の返済資源を貯めることに成功。
さらに常勤で働ける職場が見つかり、毎月5万円の積立も容易となった。半年後に3社と250万円を分割払いで和解することができ、順調に返済を進めながら希望通り親の残した家に住み続けることもできた。 (40代女性)
上記の解決事例はほんの一部ですが、家計カウンセリングを重ねることでお金の管理が身に付き、任意整理後も返済を続け再建できた方たちがたくさんいます。
公式サイトには10~80代という幅広い年齢層の利用者の解決事例が多数載っており、評判のよい組織であることがうかがえます。
ちょっとしたことでも丁寧にアドバイスしてくれるので、まずは電話相談を利用してみてはいかがでしょうか。
任意整理以外の債務整理とは?特徴の紹介
借金が多くあったり、支払い能力がない場合、任意整理が適さないこともあります。そのため個人再生や自己破産を検討する場合もあるでしょう。
個人再生や自己破産それぞれの特徴やメリット、デメリットを解説します。
個人再生なら住宅を維持しながら借金を減額できる
借金が5,000万円以下尚且つ住宅ローンを抱えている場合、住宅ローン特則を利用すれば住宅を維持したまま借金の減額ができます。
多額の借金も1/5~最大1/10まで大きく減額が可能です。わずかに残った借金は、3~5年で完済を目指します。
メリット
- 任意整理よりも借金を大幅に減らせる
- マイホームを手放さなくて良い
- ギャンブルや浪費が原因でも手続き可能
デメリット
- 5~10年ブラックリスト入りになる
- クレジットカードが利用できない
- ローンの契約ができない
- 官報に個人情報が掲載される
- 借入れができない
自己破産は借金が全額免除され、再出発できる
借金の返済能力がなく、完済の見込みが難しい場合、裁判所へ自己破産の申立てができます。免責の許可がおりると、借金の返済は免除となります。
借金から解放されますが、財産を失うなど大きなデメリットがあることを覚えておきましょう。
任意整理を考えてるなら日本クレジットカウンセリング協会がおすすめ!
上記で説明したとおり、電話相談からカウンセリング(面接相談)、任意整理の場合であればそれを行う場合、全て無料で協会が行ってくれます。
通常、弁護士や司法書士に任意整理を依頼すると、1債権者あたり着手金が2~5万円、報酬金が減額報酬の10%(減額されたのが30万円であれば3万円が減額報酬)を支払うことになります。
着手金や報酬金もとらない事務所が増えていますが、無料で任意整理ができることはまずありません。
もし、任意整理を考えているなら日本クレジットカウンセリング協会がおすすめです。返済に苦しむ方たちに無料の電話相談や家計の見直し、節約方法などを専門アドバイザーや弁護士カウンセラーが的確にアドバイスしてくれます。
電話相談前に、自分の借金が本当に減らせるのか?どういった債務整理が適しているのかなどを、先にシミュレーションしておくのもおすすめですよ!
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