借金の返済計画書とは?書き方のコツは?返済に困っている人も必見

           
             

複数の借入先から借金をすると、どの業者からいくら借りたのか、毎月いくら返済すればよいのかがわからなくなってきます。

借入額が、何百万、何千万と多くなればなるほど、そして、返済までの期間が長くなればなるほど、借入状況を把握するのは難しくなります。

借金は、借入状況をしっかりと把握し、計画的に返済していくことが大切です。そのために必要なのが返済計画書です。

ここでは、返済計画書の役割や作成方法、借金返済のコツなどについて詳しくご紹介します。

既に借金する前の人から、既に借金に困っている人も「返済計画書」は作った方が自分の借入状態がよく分かるのでおすすめですよ!

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返済計画書とは?

  • お金を借りた時、借りたことを証明するために作成する→借用書 
  • 債務者が債権者に対して返済計画を証明するために作成する→返済計画書

と呼ばれます。

簡潔にいうと、返済計画書は「借りたお金をこのような計画で返済していきます」という計画書で、お金を貸してくれた相手に対して作成するものです。

借入額や返済状況を書類にまとめることで借入状況を可視化できるため、債権者にわかりやすく開示できるのはもちろん、借入した本人が借入状況を把握しやすくなります。

返済計画書の目的と役割

返済計画書は何を目的として作られ、どんな役割があるのでしょうか。返済計画書にはメリットもたくさんあります。それらについてご説明します。

返済計画書の目的

返済計画書には2つの目的があります。

  • 返済しなければいけないお金を把握し、証明する
  • どのような計画で返済していくのかを証明する
本来は債務者が債権者に返済額や返済計画を証明することが目的ですが、自分の借入状況がわからなくなっている借主が返済計画書を作成することで、借入状況を把握できるようになるという目的もあります。

そして、返済計画書にはいくつもの役割があります。
返済計画書を作成すると、

  • どの業者からどれだけの借入金があるのか
  • 毎月いくら返済すればよいのか
  • それぞれの業者との契約条件
  • 今後の返済残高の推移

などが一目でわかります。

返済方式が元金均等返済の場合、毎月の返済額は違ってきますし、借入件数が多いと頭の中で把握するにも限界があります。新たな借入や完済によって金額が変動した場合にも返済計画書は大きな役割を果たしてくれます。

契約条件を確認したり、お金の動きを正確に把握したりするために、返済計画書は非常に役立ちます。

返済計画書のメリット

返済計画書を作成することで、どんなメリットがあるのでしょうか。返済計画書の持つ役割がメリットともいえますが、まとめると以下のようになります。

  • 借入額や金利がすぐわかる
  • 毎月の返済額、来月、再来月の返済額がすぐにわかる
  • 完済までの期間がわかる
  • 新たな借入をしたいときに金融機関との交渉材料になる

返済計画書があれば、複数の業者から借入していても情報をまとめて管理できるので、混乱することはなくなります。

返済計画書をきちんと管理できていれば、新たに借入するときに、金融機関に交渉材料として提出することもできます。滞りなく返済できていることを担当者にアピールできれば、交渉も成立するでしょう。

無計画に借入を利用し、毎月行き当たりばったりの返済を続けていては、借金返済生活からなかなか抜け出せません。

借金を根本的に解決させるためにも、返済計画書は欠かせない存在だといえるでしょう。

返済計画書の作成方法

返済計画書はどのように作成すればよいのでしょうか。具体的な作成の仕方や、必要な項目、作成のポイントなどをご紹介します。

エクセルのテンプレートを使うのがおすすめ

返済計画書は手書きで作ってももちろんOKですが、電卓を叩いて自分で計算するのは手間も時間もかかり、大変です。

無料で利用できるエクセルのテンプレートをダウンロードして使うのが便利です。決められた項目に入力するだけで自動的に計算してくれるため、手書きよりも効率的に完成させることができます。

さまざまなテンプレートがありますが、どれも借入金額や返済開始日、返済回数、利息などを入力すれば、自動で計算してくれます。

エクセルなら、テンプレートをもとに色分けしたり、変更したい部分は変更したりできるので、見やすく綺麗な返済計画書を作れます。

返済計画書に入力すべき項目

使用するテンプレートによって入力する項目や順番は異なりますが、返済計画書に必要とされる項目は以下の8つです。

借入金額 借金の総額
借入残高 現時点で残っている借金の残高
借入日 借入を開始した日
返済額 毎月返済する金額(元金+利息)
返済利息 現在適用されている利息
払込期日 毎月の返済予定日
金利タイプ 変動金利か固定金利か
返済方式 元利均等方式か元金均等方式か

借金で失敗しないための返済計画書を作成する際のポイント

返済計画書を作成するにあたってのポイントは、以下の3つです。

  • 理想と現実の差を少なくすること
  • 返済の優先順位を決めること
  • 返済計画をシミュレーションすること

それぞれについて、詳しく説明します。

理想と現実の差を少なくすること
借金は、ひと月あたりの返済額が多いほど早く完済できますが、無理をして生活に支障が出るギリギリのところで返済を繰り返していると、気が滅入ってしまいます。結果的に新たな借入をしてしまって借金を増やしてしまう可能性もあり、リスクが高いです。
少しでも早く完済したいという焦りから、毎月の返済額を高めにしたり、ボーナスの見込み額を多めにしたり、収入に見合わない返済額を設定してしまうと、あとから苦しむことになるので注意してください。

「収入−生活費=返済に充てられる額」ではありますが、継続できなければ意味がありません。無理しすぎず生活が窮屈にならない程度に、生活費は多めに見込んで計算しましょう。

返済計画書の作成は、今現在の収入でどれくらい返済できるのかがポイントとなります。理想と現実を踏まえて、無理のない返済ができるように計画して、作成しましょう。
返済の優先順位を決めること
複数の業者から借入している場合、高金利で借りているところは、借入期間が伸びるほど利息が膨らんでいきます。

まずは、金利の高い借入から優先して完済しましょう。金利が同じ場合は、残高が少ない方を優先して返済していきましょう。

完済できるところは完済して借入件数を減らせば、精神的に楽になりますし、それぞれにかかる返済時の手数料なども減らせます。
返済計画をシミュレーションすること
本当に計画どおり返済できるのか、シミュレーションすることも大切です。借金返済生活ではどうしても自由に使えるお金は制限されるため、途中で挫折してしまう人もいます。

継続して返済していくには、返済に対してのモチベーションの維持が必要です。残高が減少しているのを確認できるグラフを作ったり、ここまで返済したらプチ贅沢しようと決めたりすると効果的です。

金融機関のホームページには、返済計画をシミュレーションできるぺ―ジがあるので利用してみてください。また、借金返済関連のスマホ向けのアプリもたくさんあるので、後ほどご紹介します。

返済計画書を作成するタイミング

返済計画書を作成するタイミングは、借入契約した後が一般的です。

しかし、きちんと完済するためには、借入前に返済計画を立てておくことが重要です。

新たな借入先からお金を借りて借金の総額が増えたり、完済して借入件数が減ったり、借金の状況は何度も変動します。

必要であれば返済計画書は作成し直して、きちんと管理しましょう。

おすすめの借金返済アプリ

完済まで計画的に返済できるよう手助けしてくれる、借金返済関連のアプリについてご紹介します。

スマートフォン向けの借金返済アプリは多数あります。面倒な利息の計算が瞬時にでき、借入額や金利(実質年率)を入力すれば、完済までどのように返済していけばよいかを、簡単にシミュレーションできます。

無料の借金返済アプリ

数多くある借金返済アプリの中から、まずはおすすめの無料アプリを5つご紹介します。

万能電卓・多機能計算機
実用的な機能を兼ね揃えた電卓アプリで、日常生活に必要なすべての計算に対応しています。その万能さと使いやすさが魅力だと評判です。

何種類もある計算機を自分でカスタマイズできるため、借金返済計画用の計算式ももちろん作れます。ローン計算や消費税計算、割引計算など、借金の詳細まで計算が可能です。

ローンへルパーLite
無料でありながら、簡単で使いやすいと評判の高いアプリです。
一般的なローン計算アプリでは、借入額や金利などを入力すれば返済計画を一覧で見ることができますが、ローンヘルパーでは、計算対象を変えた逆算が可能です。

「月々これくらい返済したら、いくらまで借入できるのか」という計算や、「これくらい借入したいけれど、金利いくらのところで借入れすればよいのか」という計算など、さまざまな角度から数字を当てはめて計算できます。

借金返済計画・リボ払い計算
定額リボルビングの計算機で、カードローンの返済計画を立てるのに役立つアプリです。返済総額や返済にかかる期間などを手軽に計算でき、シンプルで使いやすいと評判です。

複数の計算条件を保存できるため、他のカードローンの返済計画と比較したいときに便利です。

AppBox Pro
計算機をはじめ、メールチェックやQRコードの読み取り、健康管理など、28種類の便利なツールが集約された多機能アプリです。

基本の計算はもちろん、高級計算として ローン計算やパーセント計算、割引計算などができます。
ローン計算が瞬時にでき、借金の返済計画を立てるのに役立つほか、生活に必要なツールが装備されているため、さまざまな機能と併用したい人におすすめです。

ローンメモ繰上・住宅ローン繰り上げ返済計算シミュレーター
住宅ローン向けのアプリですが、額が違うだけで、住宅ローンもカードローンも計算の仕方には何ら変わりはありません。借金返済計画を立てるのに大変役に立つアプリです。

借入額や金利、返済期間などの情報を入力すると、一覧が表示され、借入残高を予定より早く減らしたいときの「繰り上げ返済」した場合の数値も見られます。

「次のボーナスをすべて返済に充てた場合、利息はどのくらい減るのか」や、「来月繰り上げ返済した場合、返済期間はどのくらい短くなるのか」という計算ができます。

返済プランは最大5つまで保存可能で、余裕のある返済プランや少し無理をしたときのプランなど、さまざまな返済プランを比較できます。無理なく効率よく返済できるプランが見つかるでしょう。

有料の借金返済アプリ

続いて、おすすめの有料アプリを2つご紹介します。

ローン計算iLoan Calc
具体的なローン計画表を作成できる、機能性の高いローン計算アプリです。口コミでもとても使いやすいと評判です。購入価格は490円です。

2つのローンを比較できたり、CSVやPDFファイルでのエクスポートが可能で、印刷したいときに便利です。ボーナス返済や繰り上げ返済にも対応しており、最大50年の返済計画を立てられるため、住宅ローンの計算にも最適です。

不動産電卓@返済くんCalc.PRO
不動産の計算向けのアプリですが、元利均等返済や元金均等返済などローン計算が簡単にできるため、借金の返済計画にも役立ちます。購入価格は490円です。

ローン計算以外に、普通の計算機としてももちろん使えますし、計算履歴が残せるので後から見直したいときにも便利です。

家計簿アプリや節約アプリもおすすめ

借金返済を目的としたアプリ以外に、家計簿アプリや節約アプリもおすすめです。計画的に借金を返済するには、家計をしっかり管理する必要があり、節約も返済への近道となります。おすすめのアプリを4つご紹介します。

マネーフォワード
万能的な家計簿アプリで、お金の出入りをすべてこのアプリにまとめることで総資産を把握できます。

レシート自動読取によって家計簿へ簡単に入力できたり、収支をグラフで見ることができたり、優れた機能がたくさん備わっています。複数の銀行口座やクレジットカードとの連携も可能で、お金の動きを一括で管理してくれます。

マネーツリー
電子マネーやバーコード決済など多様な支払い方法が増えてきた今日、現金をあまり使わないという人も多いでしょう。マネーツリーは、そんな人たちにおすすめのアプリです。

2600以上もの金融機関と提携しているため、クレジットカードや電子マネーでの支払いを、このアプリ1つで管理できます。

支払い後に自動で家計簿に記録してくれるので、入力する手間もいらず、簡単に家計簿を付けられます。現金で払ったものに関しては、手作業での入力が必要です。

チラシ見放題Shufoo!
近所のスーパーやドラッグストアなど、さまざまなお店のチラシをスマホで見られるアプリです。前日の夜に、登録したお店からの特売情報やクーポンなどが届くシステムで、チラシはすべて無料で見放題です。

食料品は特売日なら断然安く買うことができます。お得な情報を入手して、必要なものを少しでも安く買うことで家計に余裕が生まれます。

また、外食するよりも自炊した方が節約できます。料理アプリと併用してチェックすれば、食費の削減に繋がるでしょう。

価格.com
食費以外に、家電やファッション、あらゆる製品やサービスを比較検討できるアプリです。

欲しい商品の相場価格を知りたいときや、最安値を知りたいときに活躍します。同じものを買うなら、何でも安くお得に手にいれたいという人にとって最適なアプリです。

的確に安い方を選択でき、商品やサービスの口コミやレビューも見ることができるので、最適のお店を選べるだけでなく、欲しい商品について詳しく知ることもできるでしょう。

無理なく借金を返済する方法!返済に困らないために知っておこう

継続して返済していける返済計画書の作成方法をご紹介しましたが、少しでも返済の負担を軽くするために抑えておきたいコツがあります。

生活費を無理に切り詰めなくても、借金負担を軽減できる方法を4つご紹介します。

ポイントとしては、「金利を下げる」「無駄をなくす・節約する」「返せる時にまとめて返す」です。

おまとめローンを利用する

複数の消費者金融や銀行カードローンなど、あちこちから借入していて、返済日や利息も違うので困っているという人には、おまとめローンがおすすめです。

おまとめローンとは?
複数の業者から借入している借金を1つにまとめる方法です。1つに絞ることで金利を安くできます。

もともと借り入れていた借入先には一旦全額返済し、別のローンから借り入れを行います。おまとめローンは、通常の借入より金利が低く設定してある場合が多く、返済負担を軽減できるだけでなく、返済日が月1回になるため管理もしやすくなります。

ただし、金利を安くするために借金を増やした場合などは、逆に利息が増えてしまうリスクがあります。おまとめローンを利用する際は、一本化したあとの返済スケジュールや金利を事前によく確認してから利用しましょう。

必要な保険以外を見直したり解約する

いくつもの保険に入っている人は、必要な保険かどうかをしっかりと見直しましょう。

ネット型保険なども検討しましょう。少ない金額で今の保険と保障内容が似ている可能性もあります。

そして不必要である保険は解約し、解約返戻金を借金返済に充てることができます。解約返戻金があるのは掛け捨てタイプではない保険です。

解約返戻金は、加入している保険の種類や金額、契約期間などによって大きく変わりますが、「契約者価格−解約控除×払戻率=解約返戻金」の計算式によって算出できます。

解約控除や払戻率が不明な場合は、契約書を確認するか、保険会社に問い合わせてみましょう。

ただし、解約した保険に再加入する場合は、保険料が割高になるリスクがあったり、長い間加入していた保険などは解約すると受け取れるはずだったものが受け取れなくなってしまうなど損をしてしまうということにもなりかねません。よく調べて慎重に判断する必要があります。

退職金でまとめて返済する

会社に勤めている人なら、退職金を借金の返済に充てることができます。定年前の退職でも退職金はもらえるため、勤続年数の長い人なら借入残高を大幅に減らすこともできるでしょう。

退職金をもらうためだけに退職を決断するのはおすすめできませんが、早期退職や転職を考えている人には絶好の機会といえるでしょう。

小さな節約をコツコツと

毎月の支出の中で、減らせるものは減らしましょう。特に固定費で削れるものは削っておきましょう。水道光熱費や交際費の節約をはじめ、格安スマホへの乗り換えや動画配信サービスの解約なども検討に値します。

借金の返済に困ったら債務整理を検討してみて!

綿密な返済計画を立て、さまざまな手段で借金の減額を試みても返済が難しい場合は、早めに弁護士や司法書士に相談し、債務整理を検討しましょう。

債務整理とは?
借金問題に苦しむ人たちを救うために作られた借金減額の法的措置で、借金を減らしたり免除を行い済負担を軽減することで、借金問題を根本から解決する返手続きのことです。

借入件数や借入額が増えていき、多重債務に陥ると、一人で解決するのは難しくなる一方です。

以下の3つの状態に当てはまる人は、債務整理を検討した方がよいでしょう。

  • 借金の返済が自転車操業状態である
  • 元金が減らず、利息分しか返済できていない
  • 借金と返済を繰り返すのが日常になっている

このような状態の人や、返済計画を立ててみて5年以内に完済できそうにないと思う人は、専門家に一度相談してみると、さまざまな提案をしてもらえるでしょう。

弁護士事務所や法律事務所では借金に関する無料相談を行っているところが多数あります。債務整理を専門に行い、借金問題に強い事務所も多々あるので、できるだけ早く相談することをおすすめします。

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産という3つの手続きがあり、どれを選択するかは借金の状況や収入などによって異なります。専門家のアドバイスを受けた上で最適な手続きを選んでください。

それぞれの手続きの特徴は、以下のとおりです。

任意整理
任意整理は、債権者と交渉することによって、月々の返済額を減らす方法です。利息分がカットされ、元金のみの返済になるので、負担は軽減されます。裁判所を介さず、手続きもしやすいため、3つの手続きの中では最も選択されている手続きです。
個人再生
個人再生は、借金を約5分の1に圧縮させ、3年または5年かけて分割で返済していく方法です。裁判所を介す必要があるため手続きに時間がかかったり、利用できる人に条件があったりしますが、マイホームや財産を残せるなど、メリットは多いです。
自己破産
自己破産は、借金を免除してもらう代わりに、必要最低限以外の財産が処分される方法です。裁判所に返済不可能であることを認めてもらい、破産法に基づいて、資産と負債は整理されます。

それぞれの手続きの比較については、厚生労働省の「多重債務の解決方法の理解」というページが参考になります。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12000000-Shakaiengokyoku-Shakai/syuro_3_sanko-siryo1_5.pdf

返済計画書で借金の状況を把握することがコツ!

借金返済表の作成の仕方や、返済計画の立て方などを詳しくご紹介しました。返済計画書を作成することで、借入状況をしっかりと把握し、無理のないペースで返済を続けられるでしょう。

一人で解決できそうにない場合は、早めに弁護士や司法書士を頼って相談してください。専門家にアドバイスをもらうことで、あなたにとって最適な解決策が見つかるでしょう。

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