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自己破産 2023/04/24

自己破産後にクレジットカードが使えなくなる理由と何年後に使えるようになる?対処法も紹介

自己破産をすると借金がゼロになることや、自己破産後に借金をすることは難しいといったこと以外に、自己破産とクレジットカードの関係って知っていますか?

自己破産をすると、現在持っているクレジットカードは全て使用できなくなります。新たにクレジットカードを作成することももちろんできません。

キャッシング利用はもちろんですが、ショッピング利用をすることもできません。もし開始手続き後にショッピング利用をした場合は、大きな問題となる可能性もあるのです。

自己破産時にどうしてクレジットカードは使えなくなってしまうのか、自己破産後にクレジットカードを持つためにはどうすれば良いのか解説します。

自己破産でクレジットカードが利用できなくなる2つの理由

自己破産をするとどうしてクレジットカードが利用できなくなるのか、その2つの理由についてご紹介していきます。

理由①債権者平等の原則

自己破産は、借金の返済をしなくて良いようにすること、つまり借金をゼロにすることを目的としているため、特定の借金のみを除外することができません。これが、債権者平等の原則です。

債権者平等の原則とは
自己破産手続きに関して、債権者をその借金額に応じて公平に配当による利益を受け取ることを原則としています。こうすることで、債権者の保護に繋がるのです。

では、自己破産においてクレジットカードの利用についてはどう取り扱われるのでしょうか。

クレジットカードの立て替え払い分についても自己破産の対象となるため、クレジットカードの利用額を支払ってしまうと一部の債権者にのみ返済をしたことになってしまいます。

もちろん、新たなカード利用も総債権額が増えてしまうため禁止されています。

債権者平等の原則を無視すれば「免責」を受けられなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

理由②カード規約によって利用できなくなる

弁護士や司法書士に依頼をして自己破産手続きを開始すると、クレジットカード会社や貸金業者など債権者すべてに対して受任通知書が郵送されます。

クレジットカード会社では、【自己破産手続の申し立てをしたときには期限の利益を喪失する】、つまりクレジットカードの利用停止となる利用約款が定められています。

なので、自己破産の受任通知が届いた時点で、クレジットカードは利用できなくなってしまうのです。

弁護士や司法書士に依頼しない場合でも、自己破産は全ての債権者を巻き込んでの手続きとなります。

クレジットカード会社に自己破産を知られず手続きをすることはできませんので、やはり強制解約ということになってしまいます。

自己破産手続き中にクレジットカードを利用するのは危険

破産手続き準備中にクレジットカードを利用すると、支払う気が無いのにクレジットカードを使ったと判断され詐欺等で訴えられる恐れがあります。

解約されるまで時間がかかったとしても、自己破産の手続きをスムーズに進めたいのであればクレジットカードは絶対に使ってはいけません。上記説明の通り、詐欺罪に当たることも…。

また、裁判所やクレジットカード会社から不信に思われます。「自己破産を申請して借金をするのはどういうつもりだ?」と信用を失ってします。自己破産が認められない場合もあります。

クレジットカードの利用額が増えれば整理する債務が増えるため、債権者が受け取る金額の減少に繋がってしまいます。

自己破産を検討した以降のクレジットカードの利用には、十分気をつけなければいけません。

一度も利用していないクレジットカードであっても使用できなくなります!ポイントがあるなら早めに使って

作るだけ作って、一度も利用していないクレジットカードを持っている人は少なくないですよね。

残債務のないクレジットカードは、そのまま置いておけばいつか利用できるようになるということではありません。

クレジットカードには契約期間があり自動更新されますが、その際には必ず信用情報をチェックします。

自己破産の情報は個人信用情報に登録されるため、自己破産の事実が判明した時点でクレジットカードは強制解約となるのです。

したがって使っていないカードは、更新されず利用も残すこともできなくなります。ポイントを貯めている場合、失効となります。

自己破産の手続きを申請する時は、対象のカードの以外のクレジットカードも使えなくなることを覚えておきましょう。ちなみにポイントは申請前に使えばOKです!

また、一度も使ってないから自己破産には関係ない、と考えるのは危険です。手元にあれば、思わず使ってしまうこともあるかもしれません。

自己破産準備から終了後に関しても、クレジットカードを利用することは詐欺や免責不許可事由に該当してしまう恐れがあるので、全て弁護士や司法書士に申告し、破棄することをオススメします。

自己破産手続き中に、借金の返済はしてはいけません。自己破産手続き中にクレジットカードの引き落とし=借金があるということ…「偏頗弁済」に当たります。

偏頗弁済とは…
特定の業者に借金を不平等に返済するということ。自己破産をする上で、○○業者には返済するけど、△△業者には返済しないという不公平は認められません。

偏頗弁済のつもりがなくても、クレジットカードの引き落としがされると偏頗弁済になるので、自己破産の手続きをしたら口座残高を0にしましょう。

自己破産をしてもクレジットカードを利用する3つの方法

自己破産をした人は、今まで持っていたクレジットカードが使えなくなります。

そして、自己破産後に新規でクレジットカードを申し込んでも、信用情報に事故情報が登録されブラックとなっているため、審査に通ることはできません。

ただ、自己破産をしてもクレジットカードを利用する方法があります。

今回は、3つの方法をご紹介しましょう。

①事故情報が削除されるを待つ
事故情報は一定期間が経過すれば削除されます。各信用機関の登録期間は5年~10年なので、事故情報が削除されてから申し込めば審査に通る可能性があります。
②家族カードを利用する
自身の信用に問題があっても、家族が持っているクレジットカードの家族カードを持つことはできます。この方法であればすぐにクレジットカードを利用できます。

しかし注意点が1点。過去に債務整理の対象となったカード会社の「家族カード」を作成するのはなるべく避けた方が良いでしょう。

なぜなら、社内のブラックリスト(社内ブラック)に債務整理の手続きをしたという記録が残っていて、家族カードの所有が認められず、審査に通らない可能性があるからあです。

③デビットカードを利用する
デビットカードは信用情報の影響を受けませんので、自己破産後でも作ることが出来ます。クレジットカードではありませんが、利用すると銀行口座から即時引き落としとなり使いすぎる心配もなく、インターネットショッピングなどでも利用することが出来ます。
自己破産をしてブラックになるのは、自己破産をした本人のみです。家族に影響はありません。

家族の信用で作成したカードの家族カードを発行するのが、一番早い方法です。でも、自己破産をしてお金の管理を見直す機会を得たわけですから、この機会にクレジットカードを持つことを一旦やめてみるのがおすすめです。

もしまた支払いが滞るようなことになれば、今度は契約者本人の信用情報にも傷がついてしまいます…。契約者が家族カードの使用状況を常に把握し、使い過ぎを防止することが大変重要になります!

使うとしても、しっかりと計画を立て同じ過ちを繰り返さないように気をつけて利用することが大切です。

家族カードは使い過ぎないのが第一条件ですが、契約者本人に利用明細が発行されるので家族カードの利用状況は契約者本人に知られることになります。

「○○に△△円」など、どこで何にお金をいくら使ったのか、プライバシーがなくなる心配があります。いくら夫婦間、家族間であってもこと細かく明細をチェックされるのは嫌だなぁと感じますよね。

ですが、契約者の目配りなく利用はできません。自己破産後にクレジットカードを持つという意味を理解しましょう。

また、デビットカードや家族カードの種類によっては年会費が発生するものもあります。利用を検討する際には、しっかり確認するようにしておきたいですね。

クレジットカード破産を避けるためのポイント

自己破産といえば消費者金融からのキャッシングが膨らみ、多重債務となってしまった人が利用するとイメージするかもしれません。

しかし、最近はクレジットカードを使いすぎてしまい、支払が困難になって自己破産に陥ってしまうカード破産が増えています。

その理由としては、次の2つが挙げられます。

①いつでもどこでも利用できる
クレジットカードは、スーパーやコンビニなど多くの場所で利用することが出来ます。サインレスで利用できる場所も増えているため、利用しやすさが使い過ぎに繋がってしまうのです。

特にいくら借りているかがわかりづらくなってしまう「リボ払い」で「リボ地獄」に陥ってしまうというケースからは目を背けてはいけません。

②ネットショッピングやソーシャルゲームの普及
自宅にいても気軽に買い物が出来るネットショッピングや、課金によってアイテムを手にすることが出来るソーシャルゲームが普及したことで、クレジットカードを安易に使いやすい状況になっています。

最近では「キャッシュレス決済」がかなり普及し、クレジットカード払いをする機会も増えてきました。

現金をチャージするタイプの決済方法などを検討するなどで、お金をいくら使っているかが不鮮明な状況を避けるようにすることもおすすめです!

破産をしないために守りたい4つのこと!

カード破産をしやすい人の特徴として、複数のクレジットカードを持っていることが挙げられます。

クレジットカードは限度額まで利用することが出来るわけですが、複数のカードを持っていればそれだけ利用できる金額も大きくなり、支払が困難になってしまうのです。

  • カードを複数持たない
  • 限度額を高く設定しすぎない
  • カードのキャッシング枠を使わない、0に設定する
  • 利用状況をしっかり把握すること

この4つが、クレジットカード破産を防ぐために重要なポイントとなります。

自己破産をすると自分名義のクレジットカードは使えない、作れない!

自己破産では、クレジットカードの未払い額についても整理対象となります。

クレジットカードのみ支払をすると、債権者平等の原則に反するため決して行ってはいけませんし、自己破産をすることが分かっていた状態で利用すると詐欺になる可能性もあるので注意が必要です。

また、クレジットカードの約定には自己破産申し立てをすると、原則として「強制解約」となるため、自己破産をするとクレジットカードは利用できなくなります。

「信用できない顧客」とみなされるからです。

自己破産後は一定期間が経過すれば事故情報が削除され、自身の信用でクレジットカードを作ることも可能になります。

ただし利用については慎重に、計画的に行うようにしなければいけません。もし少しでも自分の使い方に不安が残るのであれば、むしろ持たないという選択をするほうが賢明かもしれません。

自己破産したらいつクレジットカードは作れるのか?

借金を繰り返さない為に、クレジットカードを持たないという選択も1つですが、やっぱりクレジットカードを作りたい!という方もいるでしょう。

上記の通り、自己破産をすると信用情報機関に事故情報が5~10年載ります。(ブラックリスト入り)その事故情報が登録抹されると、新しくクレジットカード作ることができます。

債務者名義で新たにクレジットカードを作るには10年待たないといけません。その後、申し込んで審査が通れば新たなクレジットカードを手に入れられます。

具体的にいつから?自分で調べられる!

目安として5~10年の事故情報が抹消されてから、新たにクレジットカードを作れます。10年経過したからと言って、この日に事故情報が抹消されるとはっきりわかりません。

  • JICC(日本信用情報機構)
  • CIC(株式会社シー・アイ・シー)
  • KSC(全国銀行個人信用情報センター)

信用情報機関に自身の信用情報の情報開示請求をすれば、事故情報が残っているのかわかります。

情報開示請求方法は…

  • スマホでアプリを使って申請、請求
  • 郵送で請求
  • 窓口で直接請求

このような方法で信用情報を調べられます。開示請求をしても、事故情報がまだ残っている場合もあります。この場合はクレジットカードはまだ申し込みできないので、さらに待つことになります。

ブラックでも作れる?審査が甘いカード会社はない

自己破産後、クレジットカードを作るには最長10年、信用情報機関から事故情報が抹消されないと作れせんよね。

どうしてもクレジットカードが欲しくて、ブラックでも審査が通る、審査が甘いカード会社がないか探す方もいるのではないでしょうか。

ネット上では、ブラック状態でも審査が甘いカード会社は作れるなど情報は出回っていますが、結果として、審査が甘いカード会社はありません。事故情報が残っている限りクレジットカードは作ることはできません。

自己破産後、審査落ちしないでクレジットカードを作れるコツを紹介

比較的審査が通りやすい流通系のカード会社を選べば良いでしょう。

  • クレジットカードのキャッシング枠は設けない
  • 取引き経験のあるカード会社には申し込まない
  • 申し込みは偽りなく、記入ミスのないように
  • 一度に多くの会社に申し込まない
  • 固定電話がある場合は申告

自己破産後、確実に審査が通るよう上記の点に気をつけましょう。

キャッシング枠がある時点で、遅延や滞納のリスクがあるため審査は厳しくなります。50万円以上の利用枠を希望すると、収入証明書を提示する必要があります。キャッシング枠を設けると、再び借金をしてしまう心配もあります。

一度に複数社のクレジットカード会社に申し込むと、「経済的に逼迫している状況なのか?」と返済のリスクが懸念され、審査から落ちます。信用情報機関にも、複数社の申し込みが記録され余計に審査に通りにくくなります。

「今どき、固定電話?」と思うかもしれませんが、固定電話を持っているということで信用度が高くなります。固定電話を申告することで、夜逃げのリスクも減ると認識されています。

もし審査落ちしたら実績作りを!

信用情報が抹消されていても審査が通らないこともあります。審査落ちした理由は知ることはできませんが、考えられる理由として信用情報が何もない「ホワイト」かもしれません。

  • 携帯電話、スマートフォンなど端末の分割支払い
  • 後払い決済の利用
  • 審査落ちしたカード会社より、さらに審査が通りやすいカードを作る
いわゆる「クレジットヒストリー」をコツコツと積み重ね、プラスの信用情報を増やすのも有効的です。

自己破産をするとクレジットカードは使えない作れない!でもそれよりも目の前の状況を直視することがまず大事!

自己破産では、クレジットカードの未払い額についても整理対象となります。クレジットカードのみ支払をすると、債権者平等の原則に反するため決して行ってはいけませんし、自己破産をすることが分かっていた状態で利用すると詐欺になる可能性もあるので注意が必要です。

また、クレジットカードの約定には自己破産申し立てをすると解約となる旨が明記されているため、自己破産をするとクレジットカードは利用できなくなります。

自己破産後は一定期間が経過すれば事故情報が削除され、自身の信用でクレジットカードを作ることも可能です。

ただし借金が返せないという同じ過ちを繰り返さないように、利用については慎重に、計画的に行うようにしなければいけません。

また、クレジットカードが使えないと困るから!といって、目の前の返せない借金をそのままにしておくと、結局は借金滞納で「ブラック入り」してしまいます。

信用情報に事故情報が載るので、クレジットカードが使えない作れなくなってしまいますので、そうなる前に自己破産を含めた債務整理の検討を始めることをおすすめします。

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