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自己破産 2020/02/26

自己破産で車を手放さなくても良いケースとは

「自己破産をすると家や車を手放すことになる」。それは、事実です。しかし、車に関しては条件さえ満たしていれば自己破産後も所有を認められるケースがあります。

所有している自動車を手放すかどうかは、自動車ローンが残っているか、そして自動車の価値がどのくらいあるかによって決まるのです。

自己破産をしたい、でも車は残したい、そう考えている方に知っておくべきポイントや注意点をご紹介していきます。

自己破産で車が取り上げられてしまう理由

自己破産は今ある借金がゼロになるだけ、というイメージがあるかもしれませんが、実際はまったく返済しなくて良いわけではありません。

破産手続きでは、債務者(破産申立者)が所有している一定以上の価値がある資産を換価処分してそれを債権者に公平に分配することで出来る限りの返済を行います。

ですから、自己破産をすると住宅や車など、高額な資産は没収されてしまうのです。

処分対象となるのは【破産申立者本人名義】の資産のみ

自己破産をしても、普段から乗っている自動車が第三者名義のものであれば、処分対象とはなりません。

自己破産は、あくまでも申し立てをした本人のみに対する手続きです。ですから、家族名義の資産が差し押さえられることはないので安心してください。

車が没収されるかどうかを決める2つのポイント

車が没収されるか、手元に残すことが出来るか、それを判断する2つのポイントについてご紹介します。

①ローンが残っているかどうか

所有している車のローン返済が残っていれば、車の所有権はローン会社にあるために自己破産後は債権者によって引き上げられます。

ただし、自己破産前に慌てて車のローンだけを完済するのもNGです。次で紹介しますが、ローンを完済すれば自動車の価値次第で手元に残すことは可能です。

自己破産は債権者平等の原則があるため、自動車ローンだけを完済すると偏波弁済(へんぱべんさい)と判断され、自己破産自体が認められない恐れがあることに注意しましょう。

②価値が20万円以上あるかどうか

車のローンを完済している場合は、その車の価値によって処分対象かどうかが決まります。

車に20万円以上の価値があれば、没収され換価対象となります。しかし、車の市場価値が20万円に満たなければ処分の必要はなく、今まで通り使うことができるのです。

車の価値については、経過年数と市場価格の2つの考え方があります。

経過年数による価値の考え方
初年度登録から普通自動車が6年、軽自動車は4年経過していれば価値なしと判断するものです。ただし、輸入車や人気車は一定期間が経過していても査定が必要となります。
市場価格による考え方
市場価格は、買い取り業者の査定を行い20万円を超えるかどうかをチェックします。査定結果が20万円以上になれば処分対象です。

また、この他にも親の介護などで車を持たなければ日常生活に支障が出るケースでは、車の所有が認められるケースがあります。

ただ、通勤で必要などのケースは認められないことが多いので、まずは弁護士に相談することをオススメします。

財産・資産が99万円に満たなければ車が所有出来る?

自己破産をする際には、手元の現金・資産を全て没収されるわけではありません。

20万円以上の価値がある資産、そして99万円以下の現金は差し押さえ対象外です。

もし自動車に20万円以上の価値があったとしても、自動車含めて財産が99万円以下であれば裁判所の判断で手元に残せる可能性があります。

ただし、原則としては【20万円以上の価値がある車は処分するものである】、ということは忘れてはいけません。

自己破産前に車の名義変更をするのは危険

自分名義の自動車でなければ処分される心配はない、とご紹介しました。

しかし、自己破産前に家族などの第三者に名義を変更することは、財産隠しだと判断されるために絶対に行ってはいけません。

財産隠しと判断されれば、免責不許可事由に該当することになります。

自己破産をすれば、必ず借金がゼロになるわけではありません。免責許可が下りて初めて借金返済が免除されるわけですが、免責が下りなければ自己破産をしても借金がゼロにならず、返済し続けることになります。

悪質だと判断されれば、詐欺罪に該当するケースもあります。

自己破産前に車を売る際にも注意が必要

自己破産は、手続きをするうえで一定の費用がかかります。自己破産後の生活を考え、先に車の売却を検討する方もいるかもしれません。

しかし、自動車は裁判所によって換価されて債権者の返済に充てられるものですから、自己破産前に自動車を売却すると問題視される場合があるのです。

自動車ローンが残っている場合
ローンの残った車は、ローン会社が所有権を有しています。それを無断で売却する、売却代金をローン返済に充てないということになれば、自己破産をしても異議を出される可能性があります。
自動車ローンを完済している場合
市場価値よりも安く売却すると、財産隠しと判断される恐れがあります。

自己破産前に車の売却を検討する際には、後々問題にならないためにも事前に弁護士に相談するようにしましょう。

自己破産後に自動車を購入することもできる

自己破産をすると、信用情報に事故情報が登録されるため、最低でも5年間はローン審査に通ることが出来ません。

しかし、自己破産をしても手元には99万円以下の現金は残されます。つまり、この金額の範囲内であれば自動車を現金で購入することもできるのです。

自動車を購入する際には、その後の生活資金がきちんと確保できるかなどを考えた上で検討しましょう。

自己破産で車を手放すかどうかはローンの有無と価値によって決まる

自己破産をすれば、必ず自動車が処分されるわけではありません。車のローンが残っていない、車の価値が20万円に満たない場合は、自動車は手放す必要はなく、今まで通り使用することが出来ます。

また、自分名義の車だけが対象となるため、家族名義の車が処分されることはありません。しかし、自己破産前の名義変更や、自動車売却は財産隠しが疑われ免責が認められない恐れがあるので注意が必要です。

自動車を手元に残して自己破産をしたい場合は、まず弁護士に相談して対応を検討するようにしましょう。

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